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白血病から復活のシーズン 2位浮上のヘンドリーは「ゴルフを楽しむ」

◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(3日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6603人)

マイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)は昨年2月、豪州ツアーで通算4勝目を挙げた。身体に異変を感じたのは、それから1カ月半後の日本でのこと。国内ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で4日間を戦い抜いて11位で終えたものの、寒気が止まらず急きょ帰国。病院で精密検査を受けた結果、白血病と診断された。

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すぐに入院し、7週間にわたって治療を受けた。病床に伏すあいだ、体重は15kgも落ちたという。「またゴルフがプレーできるかということよりも、もう生きられないかもしれないと思った」。現在9歳の長女、5歳の次女のことばかりが毎日頭を駆け巡った。

闘病生活の支えになったのは家族と、日本ツアーのメンバーを含む世界中のゴルフ仲間からの激励メッセージだったという。11月に回復の兆しが見え始めると、「またコースに戻りたいと、すごく強く思うようになった。次の目標になったんだ」とカムバックを誓った。退院後はとにかく食べ、トレーニングに精を出して、ことし1月の豪州ツアー出場にこぎつけた。

日本ツアーでは2015年に1勝。特別保障制度で復帰したシーズンの開幕戦は予選落ちしたが、「考え方が少し変わった。プレーを楽しむことをモットーにしている」と胸を張った。そして迎えた出場2戦目、通算8アンダー2位に浮上して優勝争いの主役の一人に。「この環境にいられることに感謝したい。これは当たり前ではない」と語気を強めた。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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