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「70歳までの2年は自分のために」 殿堂入り倉本昌弘が描く今後

国内ツアー通算30勝で永久シードを持つ倉本昌弘が8日、神奈川県のパシフィコ横浜で行われたジャパンゴルフフェアで、日本プロゴルフ殿堂入りの顕彰式典に出席。1973年以降で功績を残したプレーヤー部門で表彰を受けた。

過去に一番印象に残った試合に、青木功と競り合った末に連覇した1985年「ブリヂストンオープン」を挙げた。「自分の契約先(の試合)でもあるし、青木さんが勝つもんだと思って応援していたら、青木さんが最後に崩れて…。逆転優勝したけど非常に複雑な思いをして、インタビューでも『心から喜べない』と話した」と振り返った。

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ことし9月には69歳になる。「長くやれたのは誇りに思う。私よりもはるかに実力のあった多くの同級生や先輩方が体を壊して(現役を)終えられていったけど、68歳まで大きなけがなくできていることがうれしい。ずっと言い続けてきた“体に優しいゴルフ”が実践できていたんじゃないかな」。

今後の目標には「70歳まで現役」「レギュラーツアーの最年長予選通過記録の更新」「試合に出る度にエージシュート」の3つを掲げた。「この2年間が自分のために使いたい」と、70歳まで現役生活を最優先としながらも、2月にはジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)のアドバイザーに就任。「何年かかるか分からないけれど、ここ最近の男子ツアーの“良い波”が浸透していくような施策を打っていければ」とツアーと選手間の“パイプ役”も担うつもりだ。

「多くの選手達の意見を吸い上げて、どんな不満があるのかとか、どんなことをしたいと思っているのか、そういったことを(大会)主催者の方々とかJGTO(日本ゴルフツアー機構)の幹部に選手目線で伝えられたら」と語った。(編集部・内山孝志朗)

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