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桂川有人は来季国内ツアーに専念へ 「底上げしたい」
桂川有人は2022年の米下部コーンフェリーツアー予選会を経て、限定的な出場資格を手に海を渡った。米国を主戦場としたこの一年を「新しい、貴重な経験になった年だった」と振り返った。
今年は戦いの場を求めて、北米と南米を飛び回った。2月にパナマでシーズンをスタートし、2戦目の「アスタラゴルフ選手権」では19位に入った。その後は予選落ちが続いたが、7月「プライス・カッター・チャリティ選手権」で自己最高の13位フィニッシュ。しかし、16試合に出場して予選落ち7回、棄権1回と思うような結果を残せず、年間ポイントランキングは130位。来季の出場権を得られなかった。
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楽しさと苦しさが同居したシーズンだったが、確かな手応えはある。米国で6月「全米オープン」予選会をトップ通過し、本戦でも予選通過。7月のPGAツアー「ジョンディアクラシック」のマンデートーナメント(月曜予選会)では、重いツアー仕様のキャディバッグを自ら担いで18ホールをプレーして本戦出場を果たした。
「今年はいけるところまでいこうって感じだった」とがむしゃらに駆け抜けた一年だったが、「5年後の自分が『あの時やっておいて良かった』と思えるように、もう一回見直して底上げしたい」と来年はいったん、国内ツアーに専念する。
「うまくPGAツアーに上がれていたとしても、多分またどこかで壁に当たる。今年はダメで良かったというか、もう一回進化できたら長く(プレー)できるとポジティブな方向にとらえている」。近い将来、PGAツアーを目指す決意はみじんも揺らいでいない。「上を目指すというのは変わらない。まずは日本でもう一回成績を残して自信をつけて、一番上を目指してやっていきたい」と意気込みを新たにした。
この日は都内で行われた日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)の表彰式に出席し、コロナ禍で先延ばしになっていた2022年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーの表彰を受けた。「米国での経験が生きてるんじゃない?」と言われるような一年へ。高く飛ぶためには、深くしゃがみ込むことも必要だ。(編集部・内山孝志朗)