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金谷拓実が賞金ランク2位に陥落 「最初の2日は考えすぎた」

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 最終日(5日)◇ABCGC(兵庫)◇7217yd(パー72)◇晴れ(観衆1534人)

金谷拓実が賞金ランキング1位から陥落した。前日に5つ、最終日は6つスコアを伸ばして通算15アンダーの8位でフィニッシュしたが、ランク2位につけていた中島啓太が優勝。大会前の約120万円リードを逆転され、1939万7180円差を追う立場になった。

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「最初の2日間がなかなかうまくいかなかった。プレーももちろんですが、気持ち的に考えすぎたところがあった」。次戦の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(9日開幕/静岡・太平洋クラブ御殿場コース)終了時点の賞金ランク1位が得られる来季のPGAツアーおよび下部コーンフェリーツアーの出場資格を争う最終予選会(ファイナルクオリファイイングスクール/フロリダ州TPCソーグラス)の出場権を目指し、マッチレースを展開する中島と予選2日を同組でプレー。12アンダーまで伸ばした中島に対して、金谷は「68」「72」で4アンダー止まりだった。

決勝ラウンドでは3日目が「67」。17位から出たこの日は7バーディ、1ボギーの「66」をマークした。予選ラウンドを「(中島が)いいプレーをしていたのに、自分が伸ばせなかったのは残念」と振り返りつつ、思考は前向きだった。

「週末が良かったので、また自信を持ってプレーできる。彼(中島)とも、他の選手ともいい勝負をして、優勝できたらいいと思います」と話す。「三井住友―」は賞金総額2億円、優勝賞金4000万円のビッグトーナメント。賞金ランク再逆転には2000万円を得られる単独2位以上が絶対条件だが、中島の予選通過を前提とするなら優勝しか道はない。

金谷の「三井住友―」での戦績はアマチュアとして初出場した2018年こそ予選落ちしているものの、19年がアマチュア優勝、20年が5位、21年が2位と相性抜群。大逆転での米ツアー挑戦切符獲得へ。劇的なフィナーレは十分ありうる話だ。(兵庫県加東市/加藤裕一)

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