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「優勝狙って?」に即答 蝉川泰果は日本オープンVコースで“連覇”挑戦

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 事前(4日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)

開催コースは昨年10月末、アマチュアで「日本オープン」に勝った場所だ。当時パー4だった7、12番がパー5となり、設定はパー70から72に。フェアウェイの幅、ラフの深さといった条件も違う。それでも、蝉川泰果は「優勝を狙って?」と問われて「はい」と即答した。

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大会は違っても“ディフェンディングチャンピオン”のようなもの。その立場の難しさは身に染みて知っている。3週前の「パナソニックオープン」は前年にアマ優勝を飾り、コースが変わった今年は「すごくいいイメージを持っていた」はずが予選落ちした。

プロ転向して、1年近くが経った。出る試合に向けて調子と気持ちを整えられたアマと違い、プロは連戦になる。「ずっと試合が続いて、いい時はいいけど、悪くなった時に引きずってしまう」。パナソニックオープンでは投入したばかりの新モデルのアイアンが結果的にハマらず、試合後に元に戻した。試行錯誤の中で続くツアーの困難さと闘う日々だ。

前週「バンテリン東海クラシック」は初日「61」でロケットスタートを切りながら、2日目以降はアンダーで回れず13位に終わった。「でも、左につかまりがちだったアイアンが2日目からフェードで距離感が合ってきた。スコア以外の部分で手応えがあった」という。一方、右に滑りがちだった1Wはロフト角を1度寝かせて8度から9度へ。つかまりが良くなるよう調整した。

今週、アイアンもドライバーも思うような結果につながるかは分からない。ただ、最善は尽くして本番を迎える。「『5位でいい』『10位でいい』じゃあ、(振り返って)あのホールでこうだったら…という気持ちが残ります。やっぱり、しっかり攻めてバーディを量産していきたい」。気持ちは強く持ち、持ち前のアグレッシブなスタイルで“連覇”に挑む。(兵庫県三木市/加藤裕一)

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