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2人だけのノーボギー 星野陸也は超絶ロブショット&イーグルでホストVへ

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(30日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆3503人)

星野陸也にとって最大のピンチは、前半7番で訪れた。1Wショットが左ラフにつかまり、セカンドが大きく右へ。ラフからバンカー越えのアプローチは、手前のエッジから下り傾斜の先にあるピンまでわずか5ydしか“幅”がない。シビアなシチュエーションだった。

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目の前のバンカーに落とす最悪を避けつつ、落としどころは25ydほどの距離にあるグリーンエッジ。60度のウェッジを振り切ったロブショットで狙い通りのキャリーを出し、傾斜で寄せてタップインパーを拾った。「あれは、もう完ぺきでした。あそこじゃないと、寄らないと思ったので」と胸を張る一打。プロの技でギャラリーを沸かせた。

力でも魅せた。ウェッジショットでチャンスメークに失敗した10番、2mを決められなかった11番と悔しい2ホールが続いた直後の12番(パー5)。1Wで理想的なフェードボールを放つと、残り260ydから5Wで6m弱に2オン。「(直前に)外した分は、ここで取り返したい」と気持ちでイーグルパットをねじ込んだ。

この日ノーボギーは勝亦悠斗と2人だけ。粘り強いディフェンスと絶好機での集中力がかみ合った「67」で通算10アンダーとし、首位で並ぶ金谷拓実木下裕太とは1打差の3位に浮上した。

今季日本ツアーで平均ストロークナンバーワン(69.099)をマークしている金谷がどれだけ手ごわい相手かは、これまで同組だった3日間で目に焼き付けた。「さすがにうまいなと思った。やっぱりバーディを獲ってくると思うので、自分も4日間で一番いいショットを打ってしっかり獲っていかないと。ホストプロとして、優勝することが一番です」

恩返しのためにスポット参戦で戻ってきた5カ月ぶりの国内ツアー。“バンテリンカラー”の緑のシャツで臨むラスト18ホール、最高のシナリオが現実味を帯びてきた。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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