最新!国内男子ツアー平均飛距離ランキング
2023年 バンテリン東海クラシック
期間:09/28〜10/01 場所:三好CC西コース(愛知)
“つかみかけ”を襲った熱中症 河本力はVコースで復活へ「自分を信じる」
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 事前(27日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)
河本力は最終日に4打差を逆転した前年大会を「ノリノリの状態で来ましたからね」と振り返る。その5週前の「KBCオーガスタ」で初優勝。タフな林間コースのプレッシャーをものともせず、自慢のパワーでねじ伏せて2勝目をつかんだ。
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「去年と全然状況は違っているので」。さらなる飛躍を誓った今季、ここまで未勝利の賞金ランキング30位にとどまる。前週も予選落ちを喫した。「結果を見れば、すごく苦しんでいる」シーズンにアクシデントも重なった。
「“つかみかけ”みたいな感じだった」と悔しがるのは、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ8月のKBCオーガスタでのこと。予選ラウンドを首位と4打差10位で通過した直後、3日目に熱中症の症状が出た。「土曜日(3日目)から耳が聞こえなかった」とギリギリの状態で4日間を戦い抜いた。技術面よりもコンディションの立て直しを優先せざるを得ない日々が続き、前週「パナソニックオープン」のタイミングで、ようやくトレーニングも再開できるようになったという。
日体大時代の後輩・中島啓太との連日の焼き肉が当たり前だった転戦中の食生活を見直して少しずつバリエーションが出てきたのは、ここ最近のこと。「(自分は)優勝争いもできず、でも、いつも一緒にいるヤツ(中島)が常に上位にいて、なおさら焦っちゃう」と人知れず抱えていた不安も解消できそうな気配がある。「優勝したコースに帰ってくることで、それ(焦り)が少し和らぐじゃないですけど、自分を信じることができる」とうなずく。
30日(土)には大会恒例のドライビングコンテストも控え、日本ツアー最強の飛ばし屋としては昨年“記録なし”に終わったリベンジもかかる。「測定してもらえたら、きっと優勝できると思うので。盛り上げられたらいいなって思いますし、(皆さんの)度肝を抜きたい」。1年前、頂点に立ったパワースポットで口ぶりも力強さを取り戻してきた。(愛知県みよし市/亀山泰宏)