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「練習でストーカーのように…」レフティ細野勇策が金谷拓実と最終日最終組

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(2日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇晴れ(観衆1263人)

背中を追いかけ続けていたら、初めて飛び込んだ最終日最終組でも一緒になった。20歳の細野勇策が首位の金谷拓実と2打差の通算3アンダー3位でラスト18ホールを迎える。

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“縁”は前週「KBCオーガスタ」で一緒になった練習ラウンドから始まっていたのかもしれない。共通するピンのクラブ担当者を通じて実現した初めての機会。父・誠一さんからの提案で、「ストーカーのように…」と笑うほどついて歩き、同じ場所から事前チェックを繰り返したという。

プレースピードが非常に速いことで知られる金谷だが、練習ラウンドもスピーディで驚かされたとか。「追いつこうと思って、金谷さんが練習した場所に続いて行くんですけど、全然追いつけない…」。これまで仲のいい選手と盛り上がりながら練習ラウンドを回ることも多かっただけに、必要な情報を的確に集めていく“メリハリ”は意識の違いを痛感するものでもあった。

初出場となった今大会を前にしても、「金谷さんのモノマネをするイメージで」富士桜を歩いた。心掛けたのは、やることを減らすのではなく、ひとつひとつのスピードを上げていくこと。「(1回のラウンドで)見られる情報量が多くなりました」と変化を語る。

この日は2ボギー先行も、ショット面で取り組むポイントを実践できていたから焦りはなかった。「ずっと芯に当たっていたし、基本的なことは外していなかった」。6番(パー5)から3連続バーディを奪うと、後半も上がり2連続バーディ。2ホールとも5mほどの距離を沈め「最後に2つ、いい感じのが入ってくれた。きょう1日を通して全然入っていなかったので、逆にビックリです」と声を弾ませた。

ツアー初優勝、大会としても初めてとなるレフティVがかかる最終日。「いま自分が優勝できる実力があるかと言われれば、そうではないと思う。でも、何があるか分からないですし、勢いも大事。若さを生かして、頑張っていけたら」。1週間前は必死に追いかけた背中を、今度は追い越しにいく。(山梨県河口湖町/亀山泰宏)

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