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中島啓太、蝉川泰果が今週もやっぱりキタ… もうひとりの同世代もV争い

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 3日目(5日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd) ◇晴れ(観衆1529人)

中島啓太が“定位置”に帰ってきた。ムービングデーのベストスコアにあと1打に迫る「67」をマークして通算8アンダー。10位から首位の稲森佑貴に2打差の2位に浮上し、4試合ぶりに最終日を最終組でスタートさせる。

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5月の「ミズノオープン」から5週続けた最終日最終組のプレーは23歳にとって何よりの成長機会。この日はパットに苦しみ、序盤3ホールでパーを並べた。「暑さでグリーンが“ふわふわ”している感じ。(島中大輔)キャディさんは『パンケーキみたい』と表現した。上りはかなり重い。下りは良い感じで進んでくれるんですけど…」。4番(パー5)でスコアを動かしたのはまさに下りのライン。5mを沈めてバーディを先行させた。

横浜CCでの試合はアマチュア時代の2018年「日本オープン」以来。予選落ちした当時から5年ほどでの成長が著しい。今週は遠征時に夕食をともにする河本力が自宅通勤で、夜はファミレスに足を運んだり、テイクアウトで済ませたりと“おひとりさま”を堪能中。焼肉三昧の楽しい時間から少し解放され、「胃(のコンディション)は完ぺきです!」と笑った。

前週の「日本プロゴルフ選手権」を2位で終えた蝉川泰果も、今週もシーズン2勝目のチャンスを手繰り寄せた。初日の後半12番パー4で「9」を叩いたのもずいぶん昔の話のよう。首位とは3打差、7アンダー4位で3日目を終えた。

前半5番までに3バーディを決めて上位に肉薄。初日41位から優勝争いに加わりながら、「68」のスコアは中島と同様、決めきれなかったパットが不満だった。難易度2位の11番ではフェアウェイからの2打目を奥からの傾斜で戻し、ピンそば3mにつけながらバーディパットがひと筋右に逸れた。「10番、11番、12番、13番と全部外れた。思うようにいかないですね。打ち損じもあったんですけど、何個か入ってくれても良かったかな…」

ホールアウトした直後、トップには東北福祉大時代の同級生、鈴木晃祐の名前があった。「最終組で会いたいなと思っていたんですけど、最後(自分が2連続)ボギーにしたので、1つか2つ前の組になると思う。その中でちょっと脅かす存在になればなと思います」と話したが、同じ組に入ることが決まったのはその数十分後。

10アンダーで終盤17番を迎えた鈴木は、右サイドのフェアウェイバンカーからの2打目をグリーン左のブッシュに入れてロストボールに。「練習ラウンドで『あのバンカーだけはないな』と思ったら(1打目で)ドライバーでプッシュして入ってしまった。それが全て」と、終盤のトリプルボギーで首位タイから蝉川と同じ4位に後退した。

中島、蝉川、前週優勝した平田憲聖と同学年。今季の下部ABEMAツアーで早々に2勝を挙げ、レギュラー初優勝が待ち遠しい。「啓太が、蝉川が伸ばしてもプレッシャーにはせずに、自分のゴルフをするだけ。意識せず、一打一打に集中すれば良い結果に繋がるかなと思います」。前週の日曜日(7月30日)に23歳になったばかり。世代の次の勝者が生まれるか。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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