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2カ月ぶり実戦で絶好スタート 高山忠洋の“今回の”故障は

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 初日(3日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇晴れ(観衆1452人)

これまで何度そう思ったことか。高山忠洋は45歳になってなお、「試合に出られる喜び、ゴルフができる喜びを感じている」と言う。ツアーで通算5勝をマークしたキャリアはまさに故障との闘いだった。左手親指の腱鞘炎、腰痛に網膜剥離による右目の病。昨年は胸膜炎で休養した。そして、今シーズンもまた…。

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今回の異変は脇腹の肋間筋(ろっかんきん)。6月に福岡で行われた下部ABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」の初日、後半8番で1Wを振りちぎった際に痛みが走った。

「練習ラウンドの時に狙ったら1オンして。試合は6yd後ろで『もうちょっと振らなきゃ』と思ったらいっちゃった。年甲斐もなく…」と色気を出した途端に“ブチン!”と断裂。その後、ほぼ片腕の力に頼ったスイングではまともにプレーできるわけもなく、翌日のハーフで途中棄権した。

「奇跡の回復がないかと思って」と復帰のタイミングを都度うかがっていたが、無理をして長引くのを避けるべく、ガマンの休養。「日本プロゴルフ選手権」の予選会会場(兵庫県)に送ったキャディバッグを、自宅に送り返してもらうという思わぬ出費もあった。超音波にアイシング、マイクロ電流…とあらゆる治療を受けて、クラブを握り直したのは先週の初めである。

その2カ月ぶりの復帰戦となった今週、初日に6アンダーをマークしてしまうから、苦痛に何度に顔をゆがめようがゴルフがやめられない。「ショットは30点」の出来にして、5m以内のチャンスを次々と生かして8バーディ、2ボギーの「65」。初夏に「寝ていたら降りてきた(ひらめいた)」とメーカーに注文した中尺パターがいきなり的中した。

「こんなに入るのは珍しい。フィーリングがあまりないのでパターの重さに任せてみた。PGAツアーで流行っていますけど、真似したわけじゃない。それより早くピンときた!と言っておきたい(笑)」。正真正銘のベテランになっても、まだ発見がある。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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2023年 横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~



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