今日もパーフェクトでしょ

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日（2日）◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（北海道）◇7178yd（パー72）◇曇り（観衆3507人）

「アイ・ラブ・マイワイフ」と話す37歳のジェイビー・クルーガー（南アフリカ）に笑顔が広がった。結婚して7年。キャディを務めるデニス夫人への愛と感謝は止まらなかった。

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「自分は気分の起伏が激しいけど、妻はいつもフラットでうまくコントロールしてくれる」。単独首位で出た最終日も妻に助けられた。

後続がぐんぐんスコアを伸ばすなか、前半で獲れたバーディは2つだけ。「フロントナインで3、4度チャンスを外した」と後半を前に3打あったリードを失い、片岡尚之に並ばれた。焦りとフラストレーションが溜まる中、何度も「冷静に」と言い聞かせてくれたのはデニス夫人だった。

9番でバーディを奪ってガッツポーズ

気持ちを落ち着かせた13番（パー5）の2打目でグリーンそばまでボールを運び、楽々バーディを奪って再び単独トップに抜け出した。15番のバーディで2位に2打差をつけると、17番でフェアウェイからの2打目を2.5mにつけて後半3つ目のバーディ。力強く右手のこぶしを振った。

ボギーなしの5バーディ「67」で回って逃げ切った。通算23アンダー（265ストローク）は、72ホールの大会最少ストロークを3打更新。「幸運にも最高の妻を持った。アメージング・ワイフをとても愛している」。夫人と抱きあい2019年「シンハン ドンヘオープン」以来の2勝目を喜んだ。

デニス夫人と4年ぶりV

次戦の7月27日開幕「日本プロゴルフ選手権」（北海道・恵庭CC）までは、一度南アフリカに帰国する予定。夫人とひとときの休暇を楽しみ、戦いに備える。(北海道千歳市／谷口愛純)