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20歳の挑戦は1mに泣く 長野泰雅も河本力も44歳の技術に脱帽

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 最終日(25日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇晴れ(観衆1642人)

1mの初めての“ウィニングパット”は「ちょっと手が震えていた」。今大会の最年少選手、20歳の長野泰雅は最終18番のバーディチャンスを外した。「左カップいっぱい」に打ち出したボールはカップのふちに蹴られて「68」に終わり、通算24アンダーで並んだ谷原秀人とのプレーオフに突入。1ホール目で44歳に敗れた。

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まさかの延長戦の前も、「自分の方が後(後ろの組)に終わったから、自分の方が有利だと思っていた。気持ちは勝てる気がしていました」と強心臓ぶりは変わらなかった。ただ、自信のあるドローボールで攻めたティショットは林の中へ。最後に残した5mのパーパットも強気に打ち込み、外した。

「もったいないですね。こういうチャンスを獲れなかったのは悔しい」と、うつむく。18勝目をマークした谷原について「パターがうまいのは皆、分かると思うんですけど、やっぱりショットがスゴイ。安定している。決まった球をずっと打っている印象です」とその技術の高さを肌で感じた。

決着したグリーン上で谷原からは「すぐに勝てる」と激励されたという。「ベストスコアの60(2日目)も出た。決勝ラウンドで(中島)啓太くんとも戦えたのは自信になりました」と得たものは小さくない。

ベテランのプレーに脱帽したのはツアー3勝目を逃した河本力も同じだった。最終組のひとつ前で一緒に回り、序盤から引き離された。「ショットに経験値というか、技術を感じました」と振り返る。

「ドッグレッグのホールなどでの縦距離の管理がスゴイ。ティショットで僕なんかは『飛ばしに行こう』と思った時に飛び過ぎてしまうことがあるんですけど、(谷原は)“行かせ過ぎず”にハイスピンのカットボールを打ったりする」

4打差で折り返した後半に谷原を追い詰められなかったのが悔しい。11番(パー5)で6mのイーグルパットをカップ左に外して「今週は厳しそうだなと感じてしまった」。続く12番でボギーを叩いたことも大きな反省材料。上がり3ホールをすべてバーディにして「69」のスコアは「1日4アンダー」の目標に1つ足りなかった。21アンダーは6位。まだまだ、磨けるところだらけだ。(栃木県那須塩原市/桂川洋一)

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