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自己ベストの11バーディと「62」 金谷拓実は前週から5ラウンド連続首位

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 初日(8日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)◇雨(観衆843人)

前半インを6バーディの「30」で終えても、金谷拓実が止まらない。打ち上げながら501ydと短い1番(パー5)を当然のように2オン2パットでまとめ、2、3番もバーディで9アンダーに。実測198ydとこの日のパー3で最長だった5番で唯一のボギーを喫したが、一時は2010年「中日クラウンズ」最終ラウンドで石川遼が記録した18ホールのツアー最多アンダーパー記録、12アンダーに迫る勢いだった。

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「62」は、2週前の「ミズノオープン」第2ラウンドでマークしたパー72での国内ツアー自己ベストスコア「64」を2打更新した。11バーディは同日に奪ったツアー自己最多「9」を2つ上回った。「うれしいです。ショットの調子もすごく良かったし、パットも良かった。ティショットはフェアウェイに打てていますし」。昨年に通算20アンダー以上が8人も出た“バーディ合戦”のフィールドとはいえ、会心の首位発進に表情も少し緩んだ。

金谷より少し遅れてホールアウトしたベテラン宮本勝昌は自身の8バーディ発進そっちのけで、即席評論家になった。「金谷くん、ナイスプレーです。優勝翌週の初日に、違うコースで違うコンディションで。優勝争いを続ける精神状態を保つのって本当に大変なのに、すごく簡単にやってるように見えるでしょ?」

実際、すごい。国内メジャーを初戴冠した先週「日本ツアー選手権」は首位タイ発進からの完全Vだったから、週またぎの5ラウンド連続で1位にいる。

コロナ禍の2020年10月にプロ転向し、フルに2シーズンを重ねて、初めて回るコースも減った。今大会も昨年は月曜入りして練習で2ラウンド回っていたが、今年は火曜入りで1ラウンドのみ。開幕前日はコースを回ることなく、軽めの調整で切り上げ、ホテルに引き上げて昼寝もした。

練習と回復をバランスよくこなし、プレーに集中する。「雨が後半に強くなってきたけど、スイングのリズムも変わらずプレーできた。先々週も先週もそこは良かったですし、あした以降もやることはかわらないので」。残り3日、スコアが大きく動く伸ばし合いだが、今の金谷にそれほど死角は見当たらない。(福岡県桂川町/加藤裕一)

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