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「勝負を楽しむ、そこに行きたい」 石川遼は新たなステージへ

◇国内男子◇関西オープン 事前(12日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7038/7051yd(パー71)

開幕戦「東建ホームメイトカップ」を3位で終え、石川遼が今季2戦目を迎える。昨年11月「ダンロップフェニックス」最終ラウンド(R)から始まった連続60台は、年をまたいで13Rに伸びた。今大会第2Rまでの15Rとなれば、キム・キョンテ(韓国)と星野陸也(更新中で今大会欠場)の持つツアー記録「14R」を更新する。

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「記録にはそんなに興味はないですが、自分の目指すもの、“いいスコアを増やす”という点ではうれしいです」と笑った。

コロナ禍の期間と重なる大幅なスイング改造。インパクトを「点」で捉える縦運動から、インパクトゾーンを長く「面」で捉える横の動きへ。開始から3年を過ぎて「その日の状態や流れのようなものはあるけど、大枠は固まってきた。そこは大事なこと」と感じている。過去、真顔で「40歳になってもいい」とこぼした「スイングの型」の完成が近づいてきた。

連続60台が始まる前週に優勝した昨年11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、「勝てると思わず」に結果的に勝った。今年の開幕戦は最終日を首位タイで迎え、3位に終わった。「周りが伸ばしても、自分が伸ばせば勝てる展開。だけど、自分から流れを作っていく、強い勝ち方というか、それができなかった」と振り返る。

今大会開催コースの泉ヶ丘カントリークラブは初めてだ。10日のプロアマ戦、前日11日にインコースと計1.5R回り、この日はショットとパットの調整のみ。「アウト、インで表情が違う印象です。インが狭めだけど、リスクに挑んで成功したら、チャンスが増えるというか。アウトはわりと広め」という。

スイングは固まった。ショットの精度、マネジメント、パッティングなどスコアメークを意識するパートまで頭が回り始めた。「勝負を楽しみたい。まだまだですが、そこに行きたいという思いはありますね」。基礎づくりから勝ち負けへ。新たなステージに入った石川遼のシーズン2戦目が始まる。(大阪府堺市/加藤裕一)

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