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思わずシャフトを噛んだ 2022年ベストショット3選【中野義昌】

コロナ禍を経て、徐々に日常を取り戻した2022年。国内外とも主要ツアーは一部を除き、スケジュール通りに開催された。緑の芝を闊歩(かっぽ)し、暑さ寒さ、風に雨と自然とも闘ってきたフォトグラファーたちが切り取ってきた光と影。その一瞬にスポットライトを当てる。GDOとともに旅を続けたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第1回は中野義昌カメラマン編。

<パナソニックオープン 初日 中島啓太>

2021年大会でアマチュア優勝し、1年後の同大会でプロデビュー。スタート前から異常なまでの緊張感が漂っていた。誰もが注目するプロデビューの第1打。緊張感が乗り移ったかのように、ボールは大きく右へ曲がり思わずシャフトを噛んだ。本人も一生忘れられないプロデビューの1打目になっただろう。それにしてもミスショットまで絵になる男だ。

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<日本オープン 最終日 蝉川泰果>

フェアウェイは狭くラフは伸び、グリーンは硬くスピードも速くなる。メジャーなど難しいセッティングになればなるほど、AONなど実力者しか勝てない時代もかつてはあった。95年ぶりのアマチュア優勝、スタートラインに立った選手はプロアマ問わず、強い選手というよりは、その週に一番調子が良い選手が勝つ時代になったのだと感じた。

<三井住友VISAマスターズ 最終日 中西直人>

4日間で約2万人のギャラリーが集まった。しかし、ここ数年ゴルフ人気は急上昇しているにもかかわらず、男子ゴルフツアーの人気は下降線をたどっていることを現場では実感する。この大会は入場無料ということで、それが多くのギャラリーが集まった要因であることは間違いはないが、まだコンテンツとしての魅力がある証拠ではないだろうか? 本当に興味がなければ、有料無料にかかわらず見向きもされないはず。一時的にギャラリーが集まって喜んでいる場合ではなく、この生観戦した約2万人をいかにして手放さないか。そういった営業努力に来季は注目したい。

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