最年長、そして賞金王としてチームをけん引する比嘉一貴（大会提供）

◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship 事前（10日）◇大栄カントリー倶楽部（千葉）◇3625yd（JGTO）、3417yd（PGA）、3261yd（JLPGA）＝9ホール（パー37）

一年の締めくくりとなる大会は、普段のトーナメントとは異なるチーム戦。年末恒例となったこの試合に、ともに初出場を果たす今季の賞金王と年間女王が楽しみにしていることは何だろうか。

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男子ツアーの賞金王・比嘉一貴は前週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を20位で終えたが、「JTが終わった後は挨拶回りもあってゴルフの時間を作ることができなかったけど、その割には（調子は）いい感じ。体調も問題ない」とJGTOチームを2017年以来の優勝に導く準備はできている。

「ジュニアの頃からこのトーナメントをテレビで見るのを楽しみにしていたので、出場できて光栄」という憧れの舞台での楽しみは、シニアの賞金王、プラヤド・マークセン（タイ）との直接対決。「マークセンがレギュラーツアーに出た時に何度か同じ組でラウンドしたけど、飛距離でもスコアでも勝てなかったので、勝ちたい」と息巻く。

「ナショナルチームで一緒だった吉田優利や、年間女王の山下美夢有さんとも回れる。うまさや強さを間近で見て勉強したい」と年下の女子プロからも積極的に学ぶつもりだ。

チーム最年長の27歳。満を持して臨むマネーキングは「初出場にして僕が最年長ということは、若手が今年一年引っ張ってくれたということだと思う。一人ひとり自信を持って臨んでいて、みんな頑張ってくれるので心強い」とチームメートに信頼を寄せる。「コースの広さもあるし、距離も長くないので男子は積極的にバーディを狙っていける。今年のメンバーを考えるとチャンスはある」。20代6人を揃えたフレッシュなチームで、5年ぶりの勝利を狙う。

年間女王の山下美夢有がチームを3連覇に導けるか（大会提供）

史上最年少の年間女王としてJLPGAチームを引っ張る山下美夢有も「やっぱり飛距離。いろんな方と回りたい」と男子、シニアと同じ舞台で戦う楽しみを口にしつつも、「（オルタネート方式は）交互に打っていくのであまりミスできない。しっかり貢献できるように」と慣れないチーム戦への警戒も怠らない。

「この大会はずっと出たかったので出ることができてうれしい。先輩方のプレーを見てしっかり作戦を考えながら優勝できたら」。女子は19、21年と連覇中。最高のシーズンを3連覇という有終の美で飾りたい。

＜ペアリング＞
◇午前の部（ベストボール方式）
第1組：河本力＆蝉川泰果／藤田寛之＆兼本貴司／稲見萌寧＆堀琴音
第2組：桂川有人＆大西魁斗／深堀圭一郎＆鈴木亨／山下美夢有＆小祝さくら
第3組：比嘉一貴＆星野陸也／プラヤド・マークセン＆塚田好宣／菅沼菜々＆吉田優利

◇午後の部（オルタネート方式）
第1組：大西魁斗＆蝉川泰果／藤田寛之＆兼本貴司／稲見萌寧＆小祝さくら
第2組：星野陸也＆桂川有人／深堀圭一郎＆鈴木亨／吉田優利＆堀琴音
第3組：比嘉一貴＆河本力／プラヤド・マークセン＆塚田好宣／山下美夢有＆菅沼菜々

3ツアーのトップが揃い踏み（左から比嘉一貴、山下美夢有、プラヤド・マークセン）※大会提供