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中島啓太と蝉川泰果が初のプロ同組「ギャラリーがたくさん入ってくれたら」

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

50回目の開催を記念して、入場無料で行われる大会の目玉の組と言って間違いない。賞金ランキング3位の星野陸也と並んでプレーするのは、ともに大学4年生のゴールデンルーキー。中島啓太蝉川泰果は初日、2日目とプロになって初めて同組でラウンドする。

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中島は昨年、蝉川は今年の「パナソニックオープン」をアマチュアとして制する快挙を遂げた。さらに10月の「日本オープン」で2勝目を飾った蝉川に、1カ月早くプロ転向した中島の闘争心は燃え上がる。「日本オープンでは20打差以上(21打差)をつけられた。正直、悔しい。早く一緒にプレーしたかった」と、この機会を待ち望んでいた。

小学生時代から顔を合わせていた2人は昨年の「日本アマチュア選手権」3日目に同組で回り、蝉川が「目標にずっとしてきた存在」と仰ぎ見る中島が優勝した。9月の「世界アマチュアゴルフチーム選手権」ではナショナルチームで日の丸を背負った。「世界アマのときは完全に泰果が調子良くて、良い流れが彼に向いているんじゃないかなと思います」(中島)。世代を引っ張る実力はトップレベルでも証明済みだ。

中島は前週をオフにして「今週からの3連戦に向けてコンディションを整えてきた」。シーズン半ばに落ちた体重は戻りつつあり、ベストの76kgには「あと700g」というところまで来て、状態は上向いている。

「陸也さんとも今年、たくさん回らせてもらって楽しい。蝉川とはまだ学生同士ですけど、プロゴルファーとしてプレーできるのは楽しい。ギャラリーがたくさん入ってくれたらいいなと思います」。富士のふもとで若い力がぶつかり合う。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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