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3年前はキャディ 蝉川泰果「鳥肌」コースでプロ2戦目へ

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

東北福祉大に入学した年の秋、蝉川泰果はこの大会で芝の上を歩いた。選手ではなくキャディとして。2019年当時、アマチュアとして出場していた1学年上の先輩・米澤蓮のバッグを担ぎ、快挙の瞬間を目に焼き付けた。

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赤いチャンピオンジャケットに身を包み、大きなカップを掲げたのはさらに1つ年上の金谷拓実だった。最終18番(パー5)、カップに沈んだ7mのイーグルパット。ロープサイドで見守っていた蝉川は「生で見て感動した。鳥肌が止まらなかったです」と震えたという。

それから3年。21歳になって御殿場に帰ってきた。しかも直前にアマチュアとして2勝を挙げて。「まさかプロという形で(大学)4年生として出るというのは、自分が想像していたよりも本当に強くなれたんだと実感しています」。感慨の深さは前週のデビュー戦に勝るとも劣らない。

「コース自体への印象はめちゃくちゃいい。試合になれば分からないが、すごくワクワクしている」という会場では開幕前日、初めてプロアマ戦に参加した。アマチュアをもてなすプロとしての指南役は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長が買って出た。ルーキーは飛距離を褒められつつ、チッピングのアドバイスをもらって充実の一日に。新しい緊張感を味わってプロ2戦目に臨む。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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