6アンダー「65」で好発進

◇国内男子◇シンハン ドンヘ オープン 初日（8日）◇KOMAカントリークラブ（奈良県）◇7065yd（パー71）

24歳の古川雄大（ゆうき）が、新たな“武器”を手にして日本勢トップの4位で発進した。

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スタートの1番、150ydの2打目を9Iで4mにつけてバーディを先行すると、パー5の3番では5m、6番では7mのバーディパットをねじ込んだ。後半は2度の連続バーディを奪ったが、最終18番ではアプローチを寄せきれずにボギー締め。7バーディ、1ボギーの「65」で滑り出した。

前週の富士桜CCでアプローチに苦戦したことを踏まえて、今週の練習ラウンドではショートゲームに注力した。「そのアプローチで凌ぐところもあれば、最終ホールはボギーにしてしまうところもあったので、その辺りがまだまだ。それまではルンルンだったんですけど…。最後に自分のヘタなところが出た」と苦笑いで振り返った。

新アイアン「ミズノプロ221」の出来に大満足

この日の6アンダーを支えたのが、今週から実戦投入したミズノ社のアイアン「ミズノプロ 221」だと話す。「重さとかも全部調整してくれて、テストしてみたらすごく良かった。きょうはアイアンにはめちゃくちゃ自信を持ってラウンドできた」と満足気な表情を浮かべた。

普段からアイアンは頻繁に替えるタイプではないという古川。5月には手元に届いていたという新アイアンだが、調整を重ねながら手に馴染ませていった。「顔（ヘッド）が小さくなったので、打感と抜けが良くなった。溝も新しくなったのでスピンも掛かって、いいところばかり。鉛も貼って調節していただいたので振りやすくなった」と大きな手応えをつかんでいる。

バックフェースの鉛はこだわりの証

2週前は22歳の河本力、前週は23歳の大西魁斗がツアー初優勝を飾った。同世代の活躍にも大きな刺激を受けている。「負けてられない。でも、自分には持ってない何かを持ってる人たちで僕じゃ勝てないのかな、と思う部分もあるし、苦しい時期」と複雑な思いも抱えながら戦っている。

4月の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント！」では、首位で大会を折り返しながらも、週末にスコアを崩した苦い記憶もある。「初日にいいところにいるのは結構多い。まずまずのスタートかなとは思うけど、あしたからも伸ばし合いになっていくと思うので、今までと違うゴルフがどうやったらできるかを試行錯誤していく」と気を引き締め直した。（奈良市／内山孝志朗）