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「母校と一緒に優勝したい」岩田寛も狙う仙台育英高の“栄冠”

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 3日目(20日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

通算14アンダーで単独首位に立った岩田寛が試合後の取材対応を終えるやボソッとつぶやいた。「母校と一緒に優勝したい」。開催中の夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)で、出身の仙台育英高が7年ぶりの決勝進出を決めた。東北勢初の栄冠まであと1勝に迫った母校。仙台に拠点を置き、故郷愛の深い41歳は、2021年「中日クラウンズ」以来のツアー4勝目へ向けていつも以上に強い思いを抱く。

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1打差2位から最終組で出たこの日は出だしから勢いを見せた。1番で106ydの2打目を52度で打ち、2mを決めてバーディ。3番(パー5)では手前15ydのカラーから70㎝に寄せてスコアを伸ばしした。5番では残り131ydをPWで1.5mにつけてバーディとした。

9番(パー5)でティショットを右側のフェアウェイバンカーに入れるなど中盤では「全然バーディを獲れる気がしなくなったので崩れないようにやっていました」と耐えつつ、好機をうかがった。5番で152ydを8Iでベタピンさせて首位に並ぶと、2連続となる最終18番(パー5)のバーディでトップに抜け出した。

ボギーなしの6バーディで、この日ベストの「66」をマーク。3日間を通して「ショットは良くない」と言うものの、パーオン率は全体4位の79.6%。「良くないわりにパーオンしているのとパターが入りました」と雨の中の3日目は26パットとグリーン上が光った。

「(ショット面で)毎日違うことをやっているので、上向いている感じはないですけど。また明日の朝、打ってみて」と言葉は控えめだが、内なる闘志を秘める。

一方、予選2日間、首位を走った金谷拓実にとって、岩田は東北福祉大の大先輩にあたる。同組でプレーしたこの日は、ボギーなしの4バーディ「68」で1打差2位につけて好位置を守った。「一日を通して素晴らしいプレーをされていた」と先輩に敬意を表しつつも、2021年「東建ホームメイトカップ」以来のツアー4勝目を射程に入れた。

「あと一日、しっかり自分らしいプレーをして優勝を目指して頑張ります」。頂点を奪いに行く気持ちは24歳も負けていない。(北海道千歳市/石井操)

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2022年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ



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