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苦労した大学時代を経てプロデビューの丸山奨王「父と同じ土俵に立てるように」

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 事前(17日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

PGAツアーで3勝を挙げた丸山茂樹の長男、丸山奨王(ショーン)がプロ初戦を迎える。開幕前日のこの日はプロアマ戦が行われていたため、練習場で熱心に打ち込んで最終調整した。今年6月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を卒業したばかりの22歳は「楽しく、自分のベストを尽くすだけ。けがをしないことが一番」と目標を掲げる。

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クラブを握る右腕には入念にテーピングが巻かれており、左手首にはテーピングの上に黒いサポーターを装着している。大学ゴルフの名門とされるUCLAでの日々は、「苦労した時間が長かった」。大学1年生の時に腰を痛め、2年生の時に左手首を故障して手術をした。右手首も痛め、休んでは練習の繰り返しだった。

日本で治療をしていたこともあり、卒業後は日本に帰ることを選択。アイアンのシャフトを変えるなど手首に負担がかからないようにしながら、徐々にラウンドや練習の量を増やして今大会を迎えたという。「ゴルフが出来てうれしいという気持ちが一番大きいです」。プロとしてのドキドキ感よりもプレーヤーとしての喜びが沸き上がった。

けがに苦しみながらもプロに転身したのは「ジュニアの頃からゴルフをやって来た。挑戦して諦めるんだったら、実力不足だと思える。でも、何も挑戦しないままは悔しいかなって」。尊敬する選手には父親の名前を出し、「PGAツアーで3勝も。同じ土俵に立てるように頑張りたい。松山英樹選手もすごいし、いつかはああいう選手になりたいなと思うけど、まずは目の前のスケジュールがある。それに向けてコツコツ頑張るという感じ」と語った。

週末にはTBS系列の地上波で父親が解説をする。173㎝、67㎏の体型から繰り出すおよそ「300yd」の1Wショットの飛距離も武器に、「リズムを大切に」という父からの教えを守って“親子共演”を目指す。(北海道千歳市/石井操)

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