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NZナンバーワンアマは軽井沢出身 カズマ・コボリって?

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップ 初日(12日)◇大洗GC(茨城)◇7163yd(パー70)

漢字を書くのは「久しぶり」。差し出されたノートには「小堀一磨」としっかり記した。中島啓太(日体大)を筆頭に日本のナショナルチームメンバーが勢ぞろいした大会で、上位に名を連ねたアマチュア、カズマ・コボリはニュージーランド国籍の20歳だ。

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長野・軽井沢で生まれ、5歳のときに家族で同国に移住した。様々なスポーツに触れる中でゴルフクラブを握ったのも「ニュージーランドは(プレーフィが)めっちゃ安いので」という自然な流れだった。父と一緒にオフロードバイクにも熱中する傍ら、ゴルフの腕を磨いてトップアマに。世界アマチュアランキング83位は、ニュージーランドでトップにいる。

日本ツアー出場は2019年の本大会以来2回目。当時、千葉県の総武カントリークラブ総武コースでタイトな日本のコースを知った。今回はその「狭いところでの経験」を生かして初日「67」。出だし10番から2ホール続けてショットを右に曲げ、連続ボギーでスタートしながら、16番(パー3)のバーディが後半のチャージに繋がった。距離をydではなく「216m」と把握するのがニュージーランド流。UTでの第1打をピンそば2mにつけた。

この日はキャップもウェアも「黒」。同国ラグビー代表の愛称でもある“オールブラック(ス)”と言いたいところだが、ラグビーは「痛いじゃないですか。つぶされる」から少々、距離を置いてきた。先住民マオリ族の民族舞踊「ハカ」も踊れはしない。今はゴルフに夢中。いずれはオーストラリアや日本でのプロ転向の夢も頭にある。

「啓太は僕よりぜんぜん、うまいです。(以前)オーストラリアでの試合で会ってから知っている。彼は英語も話せるので」と、世界アマランク1位の中島を仰ぎ見る。「順位の目標はとくにない。楽しくやりたい。まだアマチュア。『1打で何千円…』といった(プロならではの)違いもないので。学べればいい」。ゴルフに向き合うその姿勢は日本のトップアマと何ら変わりない。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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