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「下りのタッチ合わない」なら「上りを残す」 中島啓太は後半に怒涛の4バーディ

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップ 初日(12日)◇大洗GC(茨城)◇7163yd(パー70)

アマチュアの中島啓太(日体大4年)が首位に2打差の6位と好位置で滑り出した。3パットを喫した前半17番でボギーを先行させながら、後半アウトで4バーディ。難関・大洗GCでの初体験のラウンドを「67」でまとめてみせた。

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スタート直後こそグリーン上でタッチが合わず、2m近いパーパットをねじ込む場面が3回あった。耐え忍ぶゲーム運びで、13mのバーディパットを2.5mオーバーさせた17番でボギー。「下りのバーディパットで合わせられない」と振り返るや、「上りのラインを残す」意識を強くした。

作戦はすぐに成功し、7mを沈めた1番でバーディ。「フルスイングができる距離が残った」とショットもかみ合いはじめ、4番(パー3)で、9Iでの第1打をピン右4mにつけて2つ目。さらに4mのチャンスを生かした6番から2連続にした。

大洗GCを訪れたのは今週月曜日が初めて。短い準備期間で、ナショナルチームのコーチであるガレス・ジョーンズ氏と攻略法を練った。ポイントに挙げたのはフェアウェイが狭い5番。「右からのフォローの風のときは1W(ミニドライバー)。左からの風のときは、220ydくらい残ってもレイアップ。左からなら(2打目で)スライスもかけやすいので」と風向きによってティショットの番手を選択する。

この日は右からの追い風。ミニドライバーを振りぬいてフェアウェイの左サイド、セミラフをキープ。「パーを取れるところにショットを置くこと」を重視していたが、こちらもピン左奥から4m弱のバーディパットを打てた。

2週前の「中日クラウンズ」初日からアンダーパーが続く。どちらもパー70設定のため、60台が5ラウンド並んだ。「あしたは天気が悪いのでより耐える展開になる。集中してやりたい」と、きょうも変わらず冷静だった。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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