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一時帰国も気付けば2年 岡田絃希が“家なし”から狙う恩返し

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 3日目(16日)◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180yd(パー71)

「ああ、そういえばオレ、ちょっと前までマレーシアにおったんや…」。はじめは2週間のつもりだった日本滞在は、気づけば2年が経つ。「68」をマークして4位に浮上した岡田絃希。初めて上位で迎える最終日はうれしい反面、ちょっと予定外の出来事が重なった結果だったりもする。

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千葉県生まれの岡山育ちで、プロ7年目の24歳。両親の仕事に合わせてマレーシアに渡ったのは作陽高2年のときで、そのまま現地の大学に進学した。日本ツアーにスポット参戦するたびに一時帰国をしながら、現地では欧亜共催大会「メイバンク選手権」の会場に使われた、サウジャナG&CCの所属プロとして活動していた。

思わぬ事態に見舞われたのは2年前。ビザ更新のために帰国したが、新型コロナウイルス感染拡大のためにマレーシアに戻れなくなってしまった。

「本当は2、3週間の予定だったんですが、気づいたら2022年になっていました」。手元には旅行カバンひとつ…ではなく、ゴルフバッグを持って来ていたのはさすがプロ。住む場所もない状態だったが、所属先の日本植生株式会社を通じて、岡山の備中高原北房CCを紹介してもらって住み込むことに。

日本に拠点を移すと決まってからは“スピード出世”だった。2020年にはPGA資格認定プロテストに合格、昨年末のQTで7位に入り、今季前半戦の出場資格を手に入れた。

「日本には家がない状態から、本当に支えられての人生ですね。スコアで恩返ししたいと思っています」。予想外の形での日本ツアー参戦だったが、お世話になった人たちに活躍を見せられることに変わりはない。「いずれは、川村昌弘さんのように海外で戦いたい」と、目指すは欧州やアジアを転戦する旅人ゴルファー。それまでは、日本国内で恩返しの旅が目下の使命になりそうだ。(兵庫県西宮市/谷口愛純)

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2022年 関西オープンゴルフ選手権競技



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