プロ6年目の川上優大が首位 手嶋多一は25位/男子ファイナルQT3日目
アマ卒業は3日前 中島啓太と同学年の平田憲聖は学生プロとしてツアーへ
◇国内男子◇ファイナルQT 3日目(9日)◇トム・ワトソンGC(宮崎)◇6984yd(パー72)
プロ転向したばかりの大学3年生がベストスコア「66」をマークして来季のレギュラーツアー出場権獲りに前進した。今年、“学生日本一”に輝いた平田憲聖(ひらた・けんせい)は大阪学院大の在学生としては初の大学生プロとしてツアーに飛び込む。
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幼い頃からの淡い夢が突然かなう。プロゴルファー転身が現実味を帯びたのは8月「日本学生選手権」の直後だった。優勝したことで国内ツアーの2次予選会までが受験免除になり、挑戦した秋の3次予選会を通過。3日前の6日(月)に日本ゴルフツアー機構(JGTO)にプロ転向届けを提出して、アマチュアの身分を卒業した。
「サードから挑戦すること、プロになるのに躊躇はありませんでした」。先月26日に21歳になったばかり。今年の国内ツアー「パナソニックオープン」で優勝、来年の「マスターズ」行きを決めた「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制した中島啓太(日体大3年)ら同世代の選手に先んじて一歩踏み出す。
今年は大学OBの先輩、木下稜介が賞金王争いを演じた。ツアーに出場した際にあいさつを交わした程度でも、「(ツアーに)東北福祉大などの選手が多い中、自分の先輩がいるのはうれしい」と誇らしい。
6バーディ、ノーボギーの会心のラウンドで3日目に35位から2位に急浮上した。通算4アンダーは首位の川上優大に3打差。トップ通過となれば、年間を通じたシード権も手にできる。「コースが難しいので簡単にはいかない。もったいないミスをなくしてチャンスを多く作りたい」と静かに力を込めた。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)
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