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大先輩は「辞書みたい」 中島啓太が教わったマスターズのカギは“25cmパット”?

◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(27日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

アマチュアの中島啓太(日体大3年)が37位で入ったムービングデーに7位に浮上した。アラブ首長国連邦での「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制してから3週後、帰国後の隔離期間を経た復帰戦。手探りの状態ながら、名手とのプレーに心を躍らせ、上位に踏み込んだ。

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インスタートの裏街道。中島は早朝のトップスタートにもかかわらず帯同したギャラリーをいきなり沸かせた。10番(パー5)、左ラフからの第2打をグリーン手前に運んだ後、ロフト60度のウェッジでチップインイーグル。幸先の良い滑り出しから冷静にホールを消化していった。

「120yd前後の距離を得意にしてきたが、そのへんのショットがひどかった」と不満げではあっても、調子を反映した攻め方で、堅実にパーオンを続けてボギーなしでまとめた。後半8番(パー3)では5Iでピンそば1mをとらえ、3つ目のバーディにして「67」。いたずらに向きを変えた風に耐えながらリーダーボードを駆け上がった。

片山晋呉片岡尚之とのこの日の3サムを「楽しみにしていた」という。片山との同組は、高校2年時の2017年「日本オープン」以来だった。中島には同じ高校時代、この「カシオワールドオープン」に出場したときの記憶も印象深い。「それまで全く話したことがなかったんですけど、チップショットを練習しているときに(突然)教えてくださった」

生まれる前から第一線で活躍してきた通算31勝の永久シード選手は、21歳にしてみれば「辞書みたい」に感じる。質問すれば、どんな答えも返ってくる。「なんでも知っていて、なんでもできる」。時間を共有できたことを貴重に思う。

来年4月に「マスターズ」に出場する。今年、松山英樹が優勝するまで、日本人として同メジャーで最高位の4位(2009年)を記録した選手が片山だった。この日の話題はオーガスタにも及び、かの地で求められるアプローチやショットについても教えを受けた。両手を“シューズ1足ぶん”程度に広げ、「このくらいのパットの練習が必要だと言われました…」。ガラスのグリーン対策として、わずか25cm余りを転がすトレーニングの“真意”はまだ聞けていないが、頭には入れた。

トップの堀川未来夢との差は5ストローク。世界アマチュアランキング1位到達、プロツアー優勝、そしてアジアアマ制覇といった盛りだくさんの一年は今大会と次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を残すのみ。「2試合で、全部出し切る」―――。(高知県芸西村/桂川洋一)

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