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イップス症状「ほとんど出なかった」 堀川未来夢は前進感じる2位

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 最終日(7日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

収穫のある敗戦と受け止められる。13アンダーの首位から出た堀川未来夢は「71」にとどまり、通算14アンダーの2位で終えた。グリーン上で苦しんだ結果、ツアー2勝目を逃したが、パターで「イップスの傾向」と自認する症状は優勝争いでも抑えられたという。

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伸ばし合いのコースで2バーディ、1ボギーというスコア展開。14アンダーの首位で並んで迎えた13番、1.2mのバーディパットを左に外した。続く14番も4mの上りのラインが左へ。「勝負所で入らなかった」と悔やみ、優勝した浅地洋佑には最終的に2打差をつけられた。

「ただ、“症状”はほとんど出なかった」という。2年前の冬から、得意のパッティング中に思うような動きができないでいる。それがこの日は、優勝争いの緊迫したなかでも以前よりスムースだった。「きのうまでのグリーンよりもツルツルでグリーン上を滑るような感じだった。最初の何ホールかは少し苦戦したが、途中からラインも読めるようになった」

依然として「完成度は70、80点くらい」と満点は付けられない。「でもかなり良さそうな傾向にある。続けていけばいい感じになるのでは」。堀川は毎ラウンドでイップス症状が出た際の対処法を3つほど作ってティオフする。「18ホールを終えて、それが1つ、2つ残っていればいいかなと。きょうは(対処法を)最後まで出すことなくできた。だいぶ良かった」

2021年に入ってからの最高位以上につかんだものもある。(兵庫県加東市/桂川洋一)

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