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5打差逆転を狙う谷原秀人の視線「彼がどれだけビビってくれるか」

◇国内男子◇ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ 3日目(30日)◇美浦ゴルフ倶楽部 (茨城)◇6988yd(パー71)

首位の植竹勇太と5打差で最終日を迎える谷原秀人は「彼がどれだけビビってくれるかですよね」と目を光らせた。勝利経験がない若手を見るツアー14勝の実力者。4アンダー11位から出たこの日は8バーディ、1ボギーの「64」をマークして通算11アンダー2位。ビッグスコアが出るコースとあって逆転劇も狙える位置ではある。

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前半2番から50ydからSWで1ピンにつけてバーディを先行させ、3番でも「あれは狙い通り」とピン手前3mほどにつけて2連続とした。9番では107ydから55度で放った球はピンそば30cmのところにピタリ。さらに後半では5mのバーディパットを沈めた。

「開幕前からショットもパットもかみ合えばいいスコアが出るだろうなと言っていた。やっとそれがかみ合ってきた感じ」。2017年から3季にわたって欧州ツアーを主戦場にしてきたが、最後に勝利を挙げたのは国内での16年11月「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」。クラブを替えるなど、「悩んでいたことも多かった」と試行錯誤していた。

「ZOZOチャンピオンシップ」が日本で開催され、オフになった前週、プライベートで4ラウンドしたという谷原は、5年ほど使っていなかったセンターシャフトのマレット型パターを引っ張り出した。24日(日)に回った湘南CCでは「11バーディを獲った。このパターが良いかな」と再びバッグに投入した。平均パット1位をマークしていた2013年ごろから使用していたパターで、欧州ツアーに参戦するようになってからは「入ってくれなかった」と抜いていた。

実績もあるかつての相棒を武器に、あす最終日はトップにプレッシャーをかける。「早めに追いつきたいというか、簡単に追いつけるスコアじゃないですけど、ビビッてくれて止まってくれれば」と思いを秘めつつ、「最近の若い子は物怖じしないからね、なるべく追いつけるように頑張ります」。42歳のベテランは威厳ある後ろ姿でその場を去っていった。(茨城県美浦村/石井操)

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