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池上憲士郎 生涯最高賞金を獲得も「悔しさのほうが大きい」

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 最終日(5日)◇富士桜CC(山梨)◇7566yd(パー71)

キャリアで初の最終日最終組で、歴代の賞金王と対等に渡り合った。「でも自信につながったかと言われると、認めたくはない」。レギュラーツアーへの本格参戦は今季が実質的に始めて。池上憲士郎今平周吾石川遼とのぶつかり合いを演じ、自己最高の2位タイで終えても満足しなかった。

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首位と2打差でスタートし、序盤2番(パー3)で第1打をバンカーに入れてボギー先行。3番(パー5)ですぐに取り返すと、9番ではフェアウェイからピンそば30㎝につけるスーパーショットで3つ目のバーディを奪い単独トップに立った。後半は直近2シーズンの賞金王である今平に逆転負け。大会初日に待機選手から繰り上がり出場での初優勝はならず、「もうひとつ何かが足りない。周吾の強さを間近で見た」とため息をついた。

ゴルフの名門、香川西高、東北福祉大を経て足を踏み入れたプロツアーでは苦労続き。前週までの生涯獲得賞金額はレギュラーツアーで約249万円。下部AbemaTVツアーでは160万円ほど。今大会2位タイの賞金924万円はそれらを上回るが、最終18番で3パットボギーを喫して「69」、単独2位を確保できなかったことが残念でならない。

「ウェイティングから木曜日の朝に出て、最終日最終組で回れて本当に良い経験ができたが、最後の(2mのパーパット)を外してしまうと、悔しさのほうが大きい。最後の最後、あれを入れるメンタルを作らないと」

健闘への満足感は少ない。ただし、再び待機選手の身分だった2週後の次戦「ANAオープン」には、直近大会トップ10の資格で出場できることが決まった。(山梨県河口湖町/桂川洋一)

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