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5月に新型コロナ感染 岩本高志「本当に気をつけて」

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日(26日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)

5月初めの「中日クラウンズ」。岩本高志は3日目の朝、体調不良を感じて途中棄権した。直後にコースと愛知県内の病院で行った新型コロナウイルス感染を調べる抗原検査、PCR検査の結果は陽性。当時は受け入れ先の施設や病院が見つからず、保健所の指示で待機と地元への長距離ドライブにより丸1日以上の車中生活を余儀なくされた。

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ウイルスとの戦いはその後、過酷だった。4日間のホテル療養でも回復傾向は見られない。2月にマイコプラズマ肺炎を患ったこともあり、約1週間入院した。39℃近い発熱もさることながら、息苦しさで眠れなかったという。

感染から1カ月後の6月初旬、復帰戦となった「日本ツアー選手権 森ビル杯」で予選落ち。結果以上に、体へのダメージが深刻なことが分かった。「歩くのも本当につらい。プレーのスピードにもついていけない。他の選手に迷惑をかけてしまう」。30yd近く落ちた1Wショットの飛距離が戻ってきたのは、この夏場のことだ。

肉体は万全に近いようだが、ゴルフの繊細な部分での違和感はまだ消えていない。この日は14本のクラブのうち、2本をパターにした。普段使っているレギュラーモデルと、「お守り」として今週メーカー担当者に作ってもらった長尺パター。キャリアで初めてのことで、会場で長尺の使い手を見つけては片っ端から教えを請うた。

出だしの10番で1mのパーパットをレギュラーモデルで沈めたが、「なんだか気持ち悪い」と次のホールで早々に長尺にスイッチ。3パットも喫したが、前半のうちに2イーグルを決めるなど「67」をマークして5アンダー暫定7位にいる。

先行きの見えない新型コロナの世界。ある日、突然“日常”を奪うウイルスへの恐怖心は人によってそれぞれだ。「棄権したときに一番に考えたのは、僕のせいで試合が止まったり、なくなってしまったりしたら…ということ。それは本当に嫌だった。今、こうやって試合が行われていること、戻ってこられたことが幸せだと思う」と周囲のサポートと現状に感謝しながら、経験者として言う。

感染した大会の期間中、岩本は肺炎の既往症もあったことから「(食事は)ひとりで食べていたし対策もしていたが、かかってしまった」と人一倍、気を配っていた。「本当に気をつけてもらいたいです。なって良いことはない。ならないのがベストです」と呼びかけた。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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