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「たまたま勝ったと思われたくない」木下稜介が求める“強さ”

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(26日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

「1勝で終わったらアカンで!」。同じ奈良県の大先輩・谷口徹の言葉に、木下稜介は「わかってます!」と即答した。ここからが勝負―。2人の思いは一緒だった。

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3週前の「日本ツアー選手権 森ビル杯」で悲願の初優勝。「優勝して予選落ちとか、予選通っても下の方とか、たまたま勝ったと思われたくない。どの試合でも上で戦いたい。トップ10を外さず、周りから“強い”という意識をもってもらえるように」。国内メジャータイトルを獲って初めて迎える試合で自然と背筋は伸び、モチベーションはさらに燃え上がった。

ボギーなしの7バーディ「65」で通算15アンダー5位。好調をキープしているショットにパッティングがかみ合ってきた。

「グリーンのスピードに合わせられなくて、ほぼショート。まったく入らなかった」という初日は「70」と消化不良のプレーだったが、初めてキャディに起用した奥嶋誠昭コーチとすぐに修正。「(2日目から)パターを替えようかと思った」と揺らいだ状況から正しく導いてくれる存在がそばにいるのは心強い。

7月には初の海外メジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)が控える。悲願達成を喜んでくれた周囲からのささやかな祝勝会の誘いも「コロナになってしまうと、全英にも行けない」と丁重に断った。逃げ切りだった初Vとは違う5打差逆転となれば、文句なしで強さの証明になる。(福島県西郷村/亀山泰宏)

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2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン



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