2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン
期間:06/24〜06/27 場所:グランディ那須白河GC(福島)
中古の1Wで自己新63 白佳和「6万7000円の元は取れた」
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 初日(24日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
白佳和(はく・よしかず)が2度の3連続を含む自己最多9バーディを量産し、自身ベストスコアとなる「63」で9アンダーと飛び出した。
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「ほとんどフェアウェイを外していない」と振り返ったティショット。過去にはシーズンでフェアウェイキープ率1位に輝いたこともあり、今季も3位につける武器だが、ここまで紆余曲折があった。
「やっぱり時代の流れに引っ張られて、僕も長尺とか試したんですよ。でも、うまくいかなかった」。シャフト47.5インチの長尺1Wにトライし、15~20ydほど飛距離はアップしたが「メチャクチャ曲がります」。なかなか制御できず、本来のスタイルを見失いそうになった。
2週のオープンウィークの間に原点回帰を決断して握ったシャフト45.25インチの「ピン G425 MAX ドライバー」は、ほんの1週間ほど前まで大阪のゴルフパートナーの店頭に並んでいたものだという。「どこかのオジサンが打って、合わなくて、売られたんでしょうね。シャフトも変えず、グリップも変えず、そのままです。6万7000円の投資の元は取りました」と豪快に笑った。
2019年に下部AbemaTVツアーで賞金王に輝いたときも、相棒は中古ショップで見つけた1Wだった。41歳とベテランの域に差し掛かり「年齢的にも、ツアーに残れるかギリギリのところ。自分に合うものだけを使って、悔いは一切残したくない」とクラブ契約フリーで戦う。探し求めるスペックにはまれば、ネットオークションで競り落とすこともあるとか。同じくフリーのウェアについても「このポロシャツ、ユニクロで買ったんですよ。すごく動きやすくて。ちょっとでも突っかかったりしてほしくないので。悔いなくやり切りたいですから」と繰り返す。
安定感を取り戻した1Wショットはアイアンにも好影響。こちらも今週投入の「ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン」がさえ、最終9番も残り124ydから9Iで1.5mに絡めて締めくくった。「(レギュラーで)勝ってないから、やめられない」。目と足を使って選び抜いたクラブで夢の初優勝を引き寄せる。(福島県西郷村/亀山泰宏)