2021年「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」スコア一覧
2021年 ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント
期間:05/20〜05/23 場所:取手国際GC(茨城)
“逆輸入”大西魁斗 日本人初のプロデビュー戦Vへ4打差追って最終日
◇国内男子◇ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント 3日目(22日)◇取手国際GC(茨城県)◇6804yd(パー70)
「ここまで来たら優勝したい」-。主催者推薦で出場の大西魁斗が通算7アンダー17位から出て、ボギーなしの1イーグル6バーディ「62」をマーク、15アンダー4位につけた。5月にプロ転向を表明して迎えたツアーデビュー戦で、トップを4打追って最終日を迎える。
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5月に南カリフォルニア大学を卒業した22歳が、3つ伸ばして迎えた9番で残り230ydを4Iで8mに寄せてイーグルを奪取するなど躍動した。「全体的に1Wが真っすぐ行って、100yd以内が多く、寄ってくれた」と満足気だ。
千葉で生まれ、名古屋で育った。母方の祖父がゴルフしていたことをきっかけに5歳で始めた。9歳の時に「英語も学べるし、ゴルフの環境もいい」と母親とともにフロリダへ移り、IMGアカデミーに入門。大学2年時にはリッキー・ファウラーやマシュー・ウルフらも名を連ねるオールアメリカンに選出された。
PGAツアーにも詳しい内藤雄士コーチに師事して約1年。アメリカ時代から親交のある丸山茂樹にも「ゴルフ面とかまだまだ足りないところがいっぱいあるので、いろいろアドバイスをいただいて、それで練習して…の繰り返し。数カ月前にもアメリカでお会いして、丸山さんは(プレーを)見るだけでもショートゲームとか学べるものがある。勉強になります」。電話やテキスト、スイング動画を送っては2人と連絡を取っているという。
PGAツアーで活躍中のコリン・モリカワやウルフらとは大学時代に同じ舞台で戦っていた。「(プロ生活は)日本人なので日本で始めたいと思った。コリンとかは試合で戦っていて、その数か月後にプロ転向して、その数か月後に優勝した。一緒に戦っていた人が勝っていると思うと自信にもなるし、自分も遠くないんじゃないかと思う」
昨年のQT(予選会)はファーストステージ止まりで、日本ツアーの出場資格がなく、今大会終了後の予定は白紙。8月末に行われる予定のQTのファーステージに向けて調整を図る考えだが、今大会でトップ10に入れば次週のレギュラーツアーに出場できる。それどころか、優勝ならツアーが発足した1999年以降では、松山英樹のプロ転向後2試合目を塗り替えて日本人としては初のツアーデビュー戦Vとなる。
米国時代に培った「攻めるプレー」を武器に、「全体的に自信はある。悔いないようにベストを尽くして、その結果だめでも尽くせれば。優勝したいですね」。(茨城県つくばみらい市/石井操)