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開幕前日は午後2時半にコース入り アマ中島啓太が徹底する“準備”

◇国内男子◇アジアパシフィックオープン選手権ダイヤモンドカップゴルフ 事前(12日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)

世界アマチュアランキング1位に立つトップ選手として、プロツアーでも大きな注目を浴びる中島啓太(日体大3年)。開幕前日にコースへ姿を現したのは、午後2時半を回ってからだった。

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「午前中は大学の方で体のケアを。近いので」。ショットの調整もコースから30分ほどの距離にある大学で済ませ、会場ではショートゲームの確認のみ。「あすも早いので」と午前7時40分という初日のスタートに備えた。

2週前の「中日クラウンズ」では首を寝違えた影響もあり、2020-21年シーズンで出場した5試合で初の予選落ちを喫した。「体調面で失敗してしまった」プロセスへの反省から、コンディショニングに万全を期した形だ。

10日(月)、11日(火)と連日のコースチェックに抜かりはない。もっと言えば、中島らナショナルチームメンバーは「中日クラウンズ」前にも今大会の会場で練習ラウンドを行っている。「いい準備をすることが自信につながる。準備を100%しっかりして、あとは自分に自信を持ってやるだけ。フェアウェイが狭く、グリーンも硬くて速い。自分の持ち球を生かして、ヤーデージブックを見ながら丁寧にマネジメントしていけるように」と言い聞かせた。

何度も繰り返す「準備」のフレーズは、ナショナルチームのヘッドコーチ、ガレス・ジョーンズ氏が重んじる部分。技術面はもちろん、体調管理、コースマネジメントと多岐にわたる。さらに中島にとっては、その“成功例”を間近で見てきたことが今の徹底につながっている。

金谷(拓実)さんはアマチュアのときからずっと試合で勝ちたいという思いが強くて、それをずっと間近で見させてもらっていた。高い目標に対して一個一個準備して、小さな目標を一個ずつ達成していく。応援をしてくださる方々からも『優勝目指して頑張ってね』と言っていただける。毎試合、優勝できるような準備をして臨んでいるつもりです」

現状で確定しているプロツアー出場は今大会のみ。「チャンスはいつ来るか分からない。いつでも行けるような準備を」と胸に刻む20歳。今週大仕事をやってのけるとしたら、それも「準備」の成果にほかならない。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)

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