開催危機も乗り越えて 男子ツアー選手会の主催大会が初開催
2021年 ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品
期間:05/06〜05/09 場所:西那須野CC(栃木)
初優勝をプロデュース ホストプロの中西直人「僕にとって大切な試合」
◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 事前(5日)◇西那須野CC(栃木県)◇7036yd(パー72)
開幕前日5日の「特別協賛社視察ラウンド」。中西直人は「こんな組み合わせで回れることは、もうないと思います。僕の宝物になりました」と興奮気味に振り返った。この日「僕の練習ラウンドにお付き合い頂いた」のは、サトウ食品の佐藤元社長と、遠藤製作所の渡部大史社長という自身のスポンサー企業の社長2人。加えて日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長という豪華メンバーだった。
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選手会理事として、また特別協賛社となったサトウ食品の契約プロとして、中西にとって大会への思い入れは深い。「僕にとって大切な試合です。特別な感情もあるし、最高のパフォーマンスをするには、最高の準備をしなければならないというモットーで準備してきました」と気合いも十分だ。
「僕個人としては、すごく良い試合だと思います。試合がないなら、俺たちでやろうぜって、今まで動いてこなかった選手たちが動いたわけですから。言うのは簡単だけど、やることは難しいので」
それでも、一部の選手たちにとっては年間ある試合の1つとしか捉えていない感覚も理解できる。「それはそれでいいと思います。どれだけの人が動いてきたか、全員がいきなり知ることはないですから。だから、僕が今やることは、ただ試合をすることだけじゃなくて、伝えていくこと」と、この熱意を自分なりのやり方で発信していく。
最高の演出は準備してきた。今週はキャディバッグも、ウェアも、トレードマークのハットも、大会用の特別仕様でそろえている。「自分が優勝して、これをすべて佐藤社長にプレゼントするのが目標です」と、熱い思いを形として残すつもりだ。同じ初優勝なら、この大会こそ理想的。「1勝もしたことがない僕が言うのもなんですけど、流れは来ているかなと思います」と、虎視眈々とその時を待っている。(栃木県那須塩原市/今岡涼太)