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石川遼「若かった」 11年前の“58”との向き合い方

◇国内男子◇中日クラウンズ◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

米国フロリダ州セントオーガスチンにある世界ゴルフ殿堂は、歴史的な偉業を遂げた選手やゴルフ関係者の功績をたたえている。殿堂入りした日本人はこれまで樋口久子青木功岡本綾子尾崎将司の4人だが、展示コーナーの一画には倉本昌弘石川遼の名前もある。

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「BREAKING60」と記された棚は、これまで主要ツアーで「18ホールで59ストローク以下」をマークしたプレーヤーを紹介したもの。米ツアーではアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)やジム・フューリックらが名を連ねている。倉本は2003年「アコムインターナショナル」の初日に「59」をマーク。そして石川は2010年「中日クラウンズ」最終日に「58」をたたき出し、その数字は日本ツアーの最少ストローク記録として今も残る。

11年前の快進撃を石川は「1回、ハマったときに優勝しただけ」と淡々と振り返った。ツアーで最も短いコースのひとつで1Wを握り続けた。「(2打目で)60、70ydという中途半端な距離を寄せるという感性に頼った」。ある意味、ギャンブル性の高いマネジメントでコースを制圧したが、「4日間のうち3日はハマっていなかった。それを初日からやっていたのは若かったかなと思う」と向き合っている。

月日の流れを感じながら、プレースタイルやスイングの変遷による攻め方のスイッチにも思いを寄せる。ティショットで高いリスクを背負った10代の頃を経て、2打目以降での勝負に重点を置くのが今。田中剛コーチを招へいしてからは、より幅広いマネジメントの術を模索している。「全部のホールでドライバーを持つにしても、持たないにしても、自分の中で“つじつま”が合っていればいい。自信を持って(気持ちを)割り切れれば」と、都度信じ切れるクラブを探している。

もちろん、過去の栄光を捨てるつもりはない。「あの攻めをやったことによって、成功体験として残せているホールがある」と、あの時見せた“超積極策”も選択肢のうち。「自分の中では新しいゴルフをやっている。新たな気持ちでやりたい。歴代優勝者というよりは、挑戦者の気持ちでこのコースに挑みたい」。成熟したスタイルを目指している。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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