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星野陸也「なかなか行けないのは不甲斐ないけど…」米ツアー挑戦への地道な準備

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 最終日(25日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71)

22歳で初出場した海外メジャー「全米オープン」(シネコック・ヒルズGC/2018年)で、星野陸也はかつて経験したことのない深いラフからショットを放ち、その衝撃に驚いたという。「一発で腰が張っちゃいました。こんなところで毎回やっていたら、身体が壊れると思いましたね」

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昨年10月にはカリフォルニア州で開催された米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」に出場したが、芝の違いに手持ちのクラブでは対応できず、「まったく芯に当たらなかった」と為す術もなく下位に沈んだ。

そんな経験から学んだことは「やみくもに向こう(アメリカ)に行っても通用しない。身体も、スイングも、クラブも、ちゃんと準備してから行かないといけない」という事実。「松山(英樹)さんがマスターズで優勝して、本当はすぐにでも向こうで頑張りたいけれど…」と、はやる気持ちをぐっと抑えて、今はアメリカで勝負できる力をじっと蓄え、準備が整うのを待っている。

「アメリカを目指す、目指すと言っていて、なかなか行けないのは不甲斐ない」とは言うものの、すでに覚悟は決まっている。「なるべく早く行きたいけど、たとえ30歳になったとしても、焦って行く必要はないのかな」

昨年のコロナ禍は、これまで手を付けられずにいた多くの課題に着手する絶好の時間だった。「抵抗のないスイングを目指している」というスイング改良や怪我をしないための身体作り、日本でも米国でも戦えるようなクラブ調整。準備は整いつつあるが、もうひとつ、米ツアー挑戦に向けて複数年シードを確保しておきたいという思惑もある。

「賞金王になって、世界ランキング50位前後に入って、メジャーに出て…っていうルートが理想じゃないですか。でも、ここ2年くらいうまくいかなくて。イム・ソンジェが下部ツアーで賞金王になって、PGAで活躍している。(Y.E)ヤンさんも『下部ツアーでもいいんじゃないか』と勧めてくれる。でも、自分の中では、まず日本でしっかり勝てる技術がないと、アメリカに行っても通用しないと思うんです」

賞金王やメジャー優勝は3年から5年のシードを獲得できる。それは、実力の証明でもあり、保証でもある。「初戦で金谷(拓実)君が優勝して、しかも自分は予選落ち。賞金ランキングで離されて正直やばいと思いました。前半戦でなんとかトップ10を積み重ねていこうと思っていたけど、まさか優勝できるとは思っていなくて。世界ランキングも去年のJT(日本シリーズ)から50位くらい下がっちゃったので、上げないとっていう気持ちはありました」

この優勝で賞金ランキングは2位に浮上。世界ランキングでも100位前後まで上がりそうだ。同100位以内(5月10日時点)なら、5月末の海外メジャー「全米プロ」に招待される可能性が高い。「もし行けるなら、行きたいっすね」と即答した星野。軸足はしっかり日本に置きながら、24歳はその時を待っている。(神戸市北区/今岡涼太)

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