最新!国内男子ツアー平均飛距離ランキング
2021年 関西オープンゴルフ選手権競技
期間:04/22〜04/25 場所:有馬ロイヤルGCロイヤルコース(兵庫)
「まだ諦めたくない」53歳・谷口徹のアウトドライブ
◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(22日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71)
起伏の多い有馬ロイヤルの18ホールを回り終え、「傾斜がきつくて意外としんどい」と額に汗をにじませた53歳の谷口徹。それでも5バーディ、ノーボギーで首位と1打差3位とし、ベテラン健在をアピールした。
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さらに谷口を喜ばせたのは、この日1回、同組で30歳の秋吉翔太をアウトドライブした事実。「(大会前に)秋吉翔太に『負けませんよ』みたいに上から目線で言われて。俺だって条件がすべてそろったら飛ぶんやで!」と、16番でアグレッシブに左サイドを攻めていき「ちょっと勝ったんで満足でした」
男子ツアーも勢いのある若手が出てきているが、「ここ最近で一番スイングがいい」と谷口も気持ちでは押されていない。「飛距離では負けるけど、ショートゲームやパットとか。そういう部分では負けない」と戦う術は知っている。
3年前の「日本プロ」では大会史上最年長となる50歳で大会制覇。尾崎将司の55歳241日というツアー最年長優勝記録の更新も視野に入れる。「諦めたらすぐシニアに行けるけど、まだレギュラーを諦めたくない。できるかできないか分からないけど…。若い子は1年経ったらうまくなるけど、自分はもう極端にうまくなれないから、1つ1つをかみ合わせてスコアを作っていくしかない」
今は怒りすらコントロールして戦っている。「ミスしても怒る元気がない。エネルギーをロスするから(笑)。ディボットに入っても『あぁ』みたいな。怒っている選手を見たら尊敬するし、羨ましい。でも、そういうところでやるしかない」と達観している。(神戸市北区/今岡涼太)