2021年 関西オープンゴルフ選手権競技
期間:04/22〜04/25 場所:有馬ロイヤルGCロイヤルコース(兵庫)
「帰ろうと思った…」から一転 池村寛世は6アンダー
◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(22日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71)
スタートホールの10番(パー5)。今季平均飛距離3位につける池村寛世は、早速2オンに成功してイーグルチャンス。だが「少し上って、最後下りのスライスライン」というファーストパットを1mショートさせると、続くバーディパットも「あまり納得いくパットじゃなかった」と3パットのパー止まり。
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「11番のティグラウンドがすぐ(コース)出口なので、このままキャディに車を持ってきてもらって帰ろうと思った(笑)」という衝動をぐっとこらえて、続く11番で手前から4mのバーディパットを流し込むと、以降は5つのバーディを追加してノーボギー。「ミスは10番だけ。あとはリズム良く18ホールを回れました」と6アンダーでホールアウトして笑顔を見せた。
3月末にエースドライバーのヘッドが割れて、前週も数本の1Wをバタバタとテストしていたという。「初日は違うドライバーだったけど、2日目に変えたもの(テーラーメイド SIM2 MAX ドライバー)が良くて、自分が打ちたい球が打てる。今日は直ドラで良いショットも打てました」と新しい相棒も少しずつ手に馴染んでいる。
「一昨年の(日本)ツアー選手権から3Wを抜いています」という14本のセッティングは、1Wの下がユーリティティ型アイアンの2Iと3I。この日は17番(パー4)と3番(パー4)のティショットで直ドラを使うなど、「左に行きにくいし、球も上がる」と、3Wがなくても困りはしない。小5の頃から通っていた横峯さくらの父・良郎氏が主宰する「さくらアカデミー」で、「(横峯)さくら姉ちゃんが直ドラをする人だった」と池村も自然と打つようになったという。
「全体的には100点でも良いと思う。ショットも悪くないし、終わってから何を練習しようという感じ。今日はパターだけちょっとやって帰ります」という池村。怒りで帰りそうになった1ホール目から一転、18ホールを回り終えて気持ち良く家路についた。(神戸市北区/今岡涼太)