中島啓太が世界アマチュアランキング1位 松山、金谷に次いで日本人3人目
2020年 ゴルフ日本シリーズJTカップ
期間:12/03〜12/06 場所:東京よみうりCC(東京)
見えてきた東京五輪と後輩の快挙 金谷拓実のモチベーション
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
22歳の金谷拓実にとって、ほんの10年ほど前まではテレビの向こうの試合だった。「藤田(寛之)選手の3連覇や丸山(茂樹)選手の復活優勝を小さいときに見た印象が強いですね」。この大会で丸山が日本ツアー10年ぶりのタイトルをつかんで男泣きしたのが2009年、藤田の3連覇は翌2010年から始まった。
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ドラマを演出していた名物ホールの18番(パー3)も、記憶に焼き付いている。「テレビで見ている以上に難しい。何が起こるかわからない、寒気がするようなグリーン」と初々しく笑うが、直近11月「ダンロップフェニックス」でプロとして初優勝を飾るなど堂々の賞金ランキング3位で憧れの舞台にコマを進めた。
プロ転向後、国内開催の3試合はトップ10を外さず、世界ランキングも日本勢5番手の126位まで浮上。東京オリンピック出場圏内の2番手・今平周吾は78位だが、2019年末時点の211位から一気に差を詰めている。「今までは厳しいのかなと思っていたけど、近づいてきている。(20年から)1年延期になったことでチャンスは増えた。出場のためには1試合1試合が大事だし、今週も大事。しっかり準備して、どの試合も優勝する気持ちでプレーしたい」と力強い。
発奮材料もある。ナショナルチームでともに活躍してきた20歳・中島啓太(日体大2年)が、松山英樹と金谷に続き、日本人3人目となる世界アマチュアランキング1位に輝いた。「彼らは『金谷が(アマチュアとしてツアーで)勝ったから、オレらも勝てるだろう』と思ってやっているはず。その切磋琢磨でレベルアップしているのがわかる。僕も負けないようにプレーしていきたい」と言った。
上を見ても下を見ても、モチベーションになることばかり。2020年最終戦も快進撃の通過点にする。(東京都稲城市/亀山泰宏)