アマチュア中島啓太のツアー戦績はこちら
2020年 三井住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/12〜11/15 場所:太平洋C御殿場コース(静岡)
バーディ数は1位 中島啓太は史上5人目のアマ優勝ならず
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(15日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
午前4時半に目が覚めた。ソワソワして落ち着かず、ベッドから這い出た。ホテルの大浴場に行ってまで鎮めようとした緊張感の高ぶりは、スタート前には治まった。首位と1打差から出た中島啓太(日体大2年)は「70」と伸ばせず通算6アンダー。前年の金谷拓実に続く史上5人目のアマチュア優勝はならなかったが、堂々のプレーぶりで3位フィニッシュを決めた。
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周りの多くのプロよりも冷静な試合運びが前半に光った。6番までに1バーディ、1ボギーと静かにチャンスをうかがい、8番では勝負どころの1m強の下りのパーパットを沈めてガッツポーズを作った。11番から2連続ボギーの後、すぐに2連続バーディと食い下がったバックナイン。「風が強く、自分の力が足りなかった」という18ホールで、向かい風に何度もスティンガーショットで食い下がった。
4日間のバーディ数「19」はプロを差し置いてフィールドで最多。「コースマネジメント面がすごく良かった。マネジメント通りに打てない細かいミスがありました。(キャディの石川)航くんと毎ショット、プランを立ててプレーした」という。ローアマ賞への満足感はそれほど大きくないはず。「バーディ数が多いのはもちろん良いけれど、もったいないミスが多かった。悔しい気持ちもあります。『優勝を目指して頑張って』というメッセージをたくさんいただいていた」。心構えはすでにアマのそれを超越している。
「オーバーパーは初日だけ。修正して3日目で伸ばせたのは成長を感じました」。中島を含め今大会に出場した4人のトップアマ、米澤蓮、杉原大河(いずれも東北福祉大3年)、河本力(日体大3年)は次週の「ダンロップフェニックス」にも出場。快挙への期待は当分、萎まない。(静岡県御殿場市/桂川洋一)