「結構キツイ」隔離を経て 石川遼のシーズン再開の喜びと不安
2020年 フジサンケイクラシック
期間:09/03〜09/06 場所:富士桜CC(山梨)
石川遼は出遅れ3オーバー 右へ、左へ“2OB”の理由
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 初日(3日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
見せ場はわずかしかなかった。石川遼は8月「全米プロ」以来の試合として迎えたシーズン再開戦で、前半2つのOBから2ダブルボギーをたたくなど「74」。18ホールで「29」パットとしたグリーン上のプレーも振るわなかった。3オーバーから2日目は巻き返しが求められる。
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10mのパットを流し込んだ後半6番(パー5)、石川はギャラリーのいないゲームでゆっくりバンザイした。第2打をピンそば1mにつけた出だし1番以来、そしてこの日最後のバーディ。「一打でも収穫を得られるようにと昨晩も話していたが、できなかったのが残念。ショートアイアンの距離感も合わず、バーディチャンスも少なかった」とうつむいた。
開始2ホール目の11番、「想定外だった」と3Wでのティショットを右サイドのOBゾーンに入れた。「左に行くとセカンドが狙いにくい。ちょっと(スイングの)最後に捕まえるのを嫌がって逃がしてしまった。いまのスイングでは左へのミスは少ないが、過去の経験から“つけ足して”しまった」
2つ目のOBは17番(パー5)。スコアを伸ばしたい気持ちが前に出すぎたという。フェアウェイから打ち上げの第2打を大きく左へ。「スライスをかけて距離感を合わせにいったら逆球が出てしまった。ピンへの欲が強くなった」。10年前に連覇を遂げ、得意意識のあった富士桜CCのインコースでの「40」は自身ワースト。最注目組で1オーバーの金谷拓実(東北福祉大4年)、2オーバーの今平周吾の後に続いた。
春先以降のスイング改造が続くなかで、後半は1バーディと安定したが、「グリーンが読めていない。5m以内のパットがカップに触れば楽しみだけど…」とチャンスを活かせなかったのも事実。まずは予選通過が気になるポジションでのリスタート。上位に食らいつきたい。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)