「SMBCシンガポールオープン」 最終スコア
2020年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/16〜01/19 場所:セントーサGC(シンガポール)
木下稜介が全英初出場 初日がなんと誕生日!
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 最終日(19日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)
ツアー未勝利の木下稜介がメジャー切符をはじめて手に入れた。7アンダーの8位タイから4バーディ「67」をマークし、通算11アンダーの6位タイ。有資格者を除く大会の上位4人の枠に食い込み、7月の「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズ)の出場を決めた。
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最終18番(パー5)、1mのバーディパットは震える手でねじ込んで見せた。「全英には出られるか分からなかったけれど、上がり5ホールは意識しながらのプレーでした」。アジアが誇る世界的名コースで、4日間アンダーパーをマーク。シード2年目のシーズン開幕戦で結果を残し「20代でメジャーをとにかく経験したいと思っていた。去年は若い選手が出たり、予選も通過したりした。願いのひとつがかなった」と喜びを噛みしめた。
大阪学院大を卒業後、2014年にプロデビュー。日本ツアーのドライビングレンジで長い時間を過ごす“練習の虫”は最近、「量より質」を重視してきたとはいえ、「オフはクラブを握らない人もいるかもしれないけれど、自分は毎日握ってきた」という。
この日は出だし1番で5mを沈めてバーディ発進。7番(パー5)では右に曲げ、海に入るのを覚悟したティショットが、ハザード内の石畳の上に残っていた。2打目で使ったPWのソールに傷が入ったことなど何でもない。「あとボール3つ分くらいで海だった」というラッキーも活かし、ノーボギーでラウンド。高温多湿の環境にもへばることなく、冬の間に取り入れたトレーニングの成果も出た。
今年の全英初日にあたる7月16日は、29歳のバースデー。「きのうインターネットで知りました。“誕生日プレゼント”あるかなあ…と思ったら、ありました(笑)。自分は強風のなかでのプレーは得意なのでどれくらいできるか楽しみ。行くだけじゃなくて、しっかり戦えるように準備したい」。香川西高時代、米ツアーで戦う松山英樹(明徳義塾高)とは同じ四国で競い合った仲。「聞きたいことはいっぱいあります。とりあえず、練習ラウンドを一緒にしたいですね」と、早くも思いを巡らせた。(シンガポール/桂川洋一)