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石川遼は3戦ぶり予選通過「苦しい2日間だった」

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(22日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

「やることがだいぶシンプルになってきた」と、石川遼の表情は少し明るくなったようだった。初日「74」、2日目「73」で通算5オーバー49位。3戦ぶりの予選通過を喜ぶような目標設定ではないものの、結果はスイングへの取り組みが少しずつ前進していることの証明でもある。「1Wのミスは1度だけ。その1回が出ないようにしないといけないけど、きょうはもっと伸ばせそうだなという感じがあった」と手応えを口にした。

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雨は降っても、風が弱かったことがプラスに働いた。スピン量が多く、球が高くなるほどに、風の影響は大きくなる。“球を抑えたい”、“スピン量を減らしたい”という考えはスイングに余計な動きを生む。石川が嫌うのは、腰の回転が足りず、体が起き上がって出る右へのミス。そのミスを今日は最小限に抑えられた。

石川に帯同するキャロウェイゴルフ(株)の島田研二さんは言う。「日本プロを勝った頃(7月)に比べると、いまはぜんぜん弾道が違います。以前は強いドローボールを打っていたけど、いまはほぼストレートに近い。これじゃあ世界で戦えないって、取り組んできているので」。この2日間、石川の平均飛距離(285.5yd)はキャメロン・チャンプゲーリー・ウッドランドらに続き、日本人トップの5位にいる。

つねに、目の前の結果を評価されるプロの世界。「自分にとって苦しい2日間だったけど、きょうは1Wもアイアンも結構振れた。そこは大事かなと思う。結果に関わらず、そういう切れが出てくることが不可欠。それをきょうはできた感じがあるので、あすもすごく楽しみです」と石川は続けた。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

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