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石川遼は13本の決断 ドライバー封印「打つ意味がない」

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2日目(8日)◇PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄)◇7226yd(パー71)

スタート前の練習場で、おもむろにキャディバッグから1Wを抜いた。石川遼は13本のクラブで18ホールをプレーした。

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「ドライバーをバッグに入れても、いいタイミングで打てるかどうか。それができなかったら打つ意味がない。そりゃ、あんだけ曲がっていたら、打ちたくなくなる。振り切れていないのに打たされる、みたいな」と厳しい表情を見せた。

初日のフェアウェイキープ率は50%。この日のスタート前の練習場で感覚を確かめることもなく、決断を下した。1Wがバッグに入ってないのも、13本でプレーするのもジュニア時代以来。「ドライバーを抜くかわりになんか他のクラブを入れようかなと思ったが、特に入れるクラブもない」と説明した。

「もしドライバーを打ちにいっていたら、かなりメンタル的にもやられて、アイアンまでおかしくなるイメージしかできなかった。いいタイミングで打てるクラブだけで、自分のゴルフを組み立てる」と話した。

ティショットは今週から投入するキャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ フェアウェイウッド(3番13.5度)を多用し、「新しい3番も理解できる時間」と前向きにとらえた。それでもこの日は4バーディ、1ボギー2ダブルボギーの「72」。通算5オーバー84位でこの大会3年連続となる今季初の予選落ちと大胆な試みも結果には結びつかなかった。

「これからはあんまりドライバードライバーという考えはない。来週も再来週も次の週も、ドライバーがなくてもいける。勝てると思っている。でも急ピッチで修正とかはしないが、練習はやっていこうと思っています。一打で状態が変わったりすることもあるし、そこまでの道のりもリハビリも必要」と今後をみすえた。

次週「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡・太平洋クラブ御殿場コース)を含めて、賞金レースは残り4戦。賞金ランキングトップの今平周吾を約2000万円差で追う3位につけるが、10年ぶり2度目の賞金王へ、この決断は吉と出るか、凶と出るか。(沖縄県恩納村/玉木充)

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