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今平周吾は痛恨の紛失球 イーグル締めも実らず惜敗

◇国内男子◇マイナビABC選手権 最終日(3日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)

単独首位から「69」でプレーした今平周吾は通算18アンダーの2位に終わり、ハン・ジュンゴン(韓国)に1打差で逆転を許した。一時は後続に2打のリードをつけたが、後半15番(パー5)から2連続ボギーをたたいて失速。最終18番(パー5)のイーグルフィニッシュも実らず、惜しくも今季2勝目を逃した。

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約390万円差の2位にいた賞金ランキングではチャン・キム(米国)を抜いてトップに返り咲き、同週開催の世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」の辞退をタイトル争いの前進につなげたが、「今週はいい位置にいたし、優勝したかったので悔しい」と肩を落とした。

「いい流れをつくれなかった」という前半は、グリーンを外した3番(パー3)でボギーが先行し、序盤に同じ最終組のハンに並ばれる展開。首位タイで折り返した後半10番と12番(パー3)のバーディで最大2打のリードを築いたが、落とし穴はチャンスホールの15番で待っていた。

左ラフに入った2打目地点のボールは、「球の後ろに芝がかかっていて、ちょっと(クラブのヘッドの)抜けが悪いと思った」。2オン狙いを諦めて8Iでレイアップを選択したが、「それでも引っ掛かった」というボールは左の雑木林に消えてロストボール(紛失球)に。5オン1パットのボギーとすると、続く16番(パー3)でもエッジからのアプローチを寄せきれずに連続ボギー。ここでハンに逆転され、1打差を追う立場に変わった。

18番ではフェアウェイから205ydの2打目を5Iでグリーンに乗せ、ピン左から4mを沈めてイーグルを奪ったが、直後にハンに2mのイーグルパットを入れ返されて万事休す。「プレーオフもあると思ったけれど、しょうがない。15番が響きました」と振り返り、終盤のミスショットを悔やんだ。

今季の賞金を約1億600万円として、2010年の石川遼以来となる3年連続で1億円を突破した。賞金タイトル防衛に向けてもキムに約1100万円差のトップに立ったが、「これからも(賞金が)大きい試合が続くので、気を抜かないで毎週、優勝を狙っていきたい」と表情を引き締めた。(兵庫県加東市/塚田達也)

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