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石川遼、リズムを崩し前半苦しんだが、この位置なら行ける!

2度目の挑戦となる「日本オープン」で、最終組の1つ前の組で決勝ラウンド初日を迎えた石川遼。「朝から変に緊張していました」という石川のティショットは右に曲がり、バンカーに捕まった。2打目は脱出するだけで、3打目もグリーンをオーバーしボギースタートになってしまった。

その後、3番、7番でボギーを叩くと、8番ではティショットを右サイドのラフで前方に打ち出せず4オン2パットのダブルボギーを叩いてしまった。4打目のアプローチでは、思い通りに打ち出せず、しばらく俯いて悔しさをかみ締めた。前半は3ボギー、1ダブルボギーの5オーバー。しかし、このまま崩れることはなかった。

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10番でピン手前3メートルにつけ、この日1つ目のバーディを奪い、11番は林に捕まりボギーを叩くが12番はドライバーでのティショットでグリーン手前のバンカーまで飛ばし、2打目で50センチに寄せるバーディ。その後もパーセーブを繰り返した。

「途中13番でリーダーボードを見て、自分が5オーバーなのに4位タイだったので、自分だけが苦しんでいるのではないと思い直しました」。前半の石川は、随所で歯を食いしばるようなしぐさを見せ悔しさを表に出していた。しかし、後半は苦しみながらも耐えるゴルフを続けた。

この日の見せ場は16番パー5。ティショットを左の林に打ち込み、2打目は出すだけ。といっても15ヤード先のラフに出すだけ。3打目はピンが狙いやすい位置にレイアップしたが、思いのほか右に飛び出し「あー!」と叫んだ。しかし上空の風がボールを押し戻しフェアウェイをキープ。続く4打目でピン横5メートルにつけると、カミロ・ビジェガスの得意なスパイダーマンポーズでグリーンを読んだ。そしてこのパーパットが決まった瞬間、今週でもっとも派手なガッツポーズが飛び出した。

「ギャラリーの方々は、その前のトラブルを知らないので『ナイスバーディ』と言ってくれましたが、このパーはバーディと同じくらいの価値があります」。続く17番は惜しくもボギーとしてしまうが、後半はイーブンパーで粘り首位の片山とは6打差の単独4位。

「今日は緊張してスタートしたためか、スイングのリズムが狂ってしまいました。自分でミスをして自らを追い込んでしまったので、明日は予選2日間のようなゴルフをしたいです」。まだ首位とは6打差、石川は最後まで諦めないゴルフで今季の最高順位を狙う。

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