横峯さくらと同組の横田真一「1打負けちゃった」
横田真一 選手会長がシード落ち・・・その屈辱を跳ね除け復活を狙う横田に迫る!
技の引き出しをいくつも持つ横田だが、今後もその技を磨いていくつもりなのか
――横田プロのテクニックはプロの間でも有名ですよね
「古臭いスイングですからね(笑)。ボクのスイングはアドレスに入ってからも景色にあわせてグリップを変えたりするんです。例えば、つま先上がりなら自然とボールはフック系になるのですが、それをストレートボールで攻めるようにグリップで調整してしまったり、でも、今の道具の進化に任せていれば、スイングで調整するよりも明らかにコントロール性が良いのですよね」。
――では今はどのようなスイングが求められているのですか?
「クラブやボールの進化で、昔のようなテクニックが必要なくなってきました。ですから僕のようにボールをコントロールしていくスイングは器用貧乏とでもいいましょうか、無駄な技術なんですよね。同じスイングを繰り返す、ただ一つのスイングを習得し、その繰り返しを確実に行うスイングが必要になってきたんです。シンプルでオーソドックスなスイングが主流になってきましたよね。自分もそれに対応しなければと思うのですが、簡単には変えられませんよね」。
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――最近の選手はスイングに個性がありませんよね
「そうですね。今のクラブはインパクトの瞬間に意図的に回転を加えたりすることが難しくなっています。その必要がないということなんですが。そうなると硬式テニスのようにみんな同じようなフォームになってくるんだと思いますね。硬式の場合、ラケットとボールの反発が強いので、軟式のテニスのようにボールを潰して回転をつけられないですよね。今のゴルフクラブがそんな感じじゃないでしょうか」。
――現在、体力面など問題はありませんか?
「実は、手首の腱鞘炎になっていまして、握力が25キロ程度しかなかったんです。いままで、それでもシードを維持できたので、トレーニングもあまりしていなかったんです。手術をすることを決めて、その日にちも決めたので、いくら手首の状態が悪化しても良いと思ってトレーニングを始めたんです。そうしたら、 3ヵ月もたたずに50キロまで回復することが出来ました。いままでは手術したほうが良いとは思っていましたが、怖くて出来なかったんですよね。今では何の問題もないです」。