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「関東七倶楽部」ほか、東京近郊のゴルフ場はどう対応?

4月7日に緊急事態宣言が発令され、東京都の小池百合子知事は記者会見で都民に対し、8日から5月6日までの外出自粛を要請した。都は10日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で休業要請対象施設を明らかにしたが、そのリストに「ゴルフ練習場」「ゴルフ場」は含まれていなかった。それでも、東京近郊ではすでに営業自粛(クローズ)に踏み切ったゴルフ場もある。ゴルフ場の現場を日本ゴルフジャーナリスト協会の井手口香氏がレポートする。※データは13日時点

■ 自粛(クローズ)を発表したゴルフ場

7日の緊急事態宣言発令前に、「関東七倶楽部」(関東の名門クラブ)のうち、霞ヶ関カンツリー倶楽部東京ゴルフ倶楽部程ヶ谷カントリー倶楽部相模カンツリー倶楽部の4コースがすでにクローズしていた。そのうち、相模は3月23日付けで浴室(脱衣所を含む)の使用を禁止し、その代わりプレー代を1100円割り引く対応をとっていたが、7日から当面の間のクローズを発表した。鷹之台カンツリー倶楽部は8日から、小金井カントリー倶楽部我孫子ゴルフ倶楽部は9日からクローズを発表した。

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<関東七倶楽部の対応>
【クローズ】小金井CC(東京):4/9~4/28まで
【クローズ】相模CC(神奈川):4/7~当面の間
【クローズ】程ヶ谷CC(神奈川):4/5~当面の間
【クローズ】東京GC(埼玉):4/4~当面の間
【クローズ】霞ヶ関CC(埼玉):3/31~当面の間
【クローズ】鷹之台CC(千葉):4/8~5/7まで
【クローズ】我孫子GC(千葉):4/9~当面の間

しかし、七倶楽部よりも早くクローズしていたゴルフ場がある。都営の若洲ゴルフリンクスだ。若洲GLは東京都新型コロナウイルス感染症対策会議において示された方針に基づき、3月2日~15日までの期間営業を休止していた。それが同31日まで延期となり、4月12日まで、さらに5月6日までと、東京都の方針とともにクローズ期間が延長された。同じく公営の千葉市民ゴルフ場は8日から、川崎国際生田緑地ゴルフ場も川崎市からの要請により4月11日からのクローズを発表した。

東京都内のゴルフ場は現在、桜ケ丘CC立川国際CCもクローズを発表しており、都内にある全20コースのうち、5コース(若洲、桜ケ丘、小金井、立川国際、多摩ヒルズ)がクローズ中となっている。※記事最下部に一覧

■ 営業するゴルフ場の多くが感染予防対策でスループレー

10日に東京都が発表した休業要請施設に「ゴルフ場」は含まれなかった。しかし、自粛ムードが広まる中、感染予防対策を徹底し、営業内容を縮小するなど、ゴルフ場からは様々な対策が打ち出されている。クラブバスの運休に始まり、もっとも多いのは浴室と脱衣所の使用を禁止する対策だ。すでにクローズ中の相模CCがプレー代から1100円の割引をしていたこともあり、4月10日時点で千葉県では、平川CCが300円引き、京葉CCが550円引き、麻倉GCが1000円引きとプレー代を減額している。

また、レストラン営業を続けるゴルフ場では、テーブル間隔を広げ、限定メニューで対応するコースが増えており、昼食後にレストランを閉鎖する動きもみられる。神奈川県の箱根CCではUSGAが推奨するコースでのコロナ対策を実施しており、プレーヤーにピンやカップに触れないように注意喚起している。また、ワングリップOKを推奨し、ゴルフクラブからの感染を防ぐため、プレーヤーにクラブのピックアップと収納に協力するよう求めている。メンバーに確認したところ、キャディがクラブの受け渡しをしない代わりにキャディフィが2200円引きになっているという。東京都の東京国際GCでもピンを抜かずにプレーするよう案内し、10日からの追加対策として「バンカーの補修においては、バンカーレーキを使用せず、靴等で慣らしてください」とコロナ対策の徹底ぶりをみせている。

関西では名門・神戸GC鳴尾GCがセルフプレーでの営業を行うと決めた。接触を避けるという意味ではセルフプレーが一番の解決策なのかもしれない。

<東京都内にある20コースの対応一覧/4月13日時点>
1.赤羽GC:4/11~5/6までハウス・レストラン・浴室を閉鎖。スループレー。18H/500円引き。
2.青梅GC:4/14から営業内容を縮小し1日30組まで。18Hスループレー(キャディ付き)1ラウンドまで。レストラン、売店、浴室閉鎖。ドレスコード緩和、プレースタイルで来場可
3.【クローズ】小金井CC:4/9~28まで
4.【クローズ】桜ヶ丘CC:4/10から当面の間
5.昭和の森GC:4/11より18Hスループレー。クラブハウス、浴室、売店閉鎖
6.相武CC:原則スループレー。レストラン、ロッカー、浴室、脱衣所の利用中止。クラブバスの運行中止
7.【クローズ】立川国際CC:4/10~24まで
8.多摩CC:4/8から浴室閉鎖。13日からレストラン閉鎖、18Hスループレー
9.東京バーディC:5/6まで浴場閉鎖
10.東京五日市CC:4/14~5/6までレストラン、浴場利用不可。プレー時の服装での入場可。18ホールスループレー。バンカーレーキを撤去
11.東京国際GC:4/8~浴室閉鎖、4/10~ピンフラッグを抜かずにプレー、バンカーは靴で均す。12日以降セルフ可
12.東京よみうりCC:4/12から入場の際に体温チェック。
13.八王子CC:4/8~5/6まで営業縮小。クラブバス休止、浴場閉鎖。スタートは15分間隔。レストラン営業は昼食まで。
14.GMG八王子:スループレー対応可。5/31まで2バッグ、3バッグの受付可。
15.府中CC:4/8~5/6まで18ホールスループレー。レストラン、浴室閉鎖。プレー時の服装での入場可。
16.武蔵野GC:クラブバス運休、浴室閉鎖、昼食後レストラン閉鎖、1ラウンド制限
17.よみうりGC:4/12~13は通常営業。14日以降の営業は13日に案内
18.【クローズ】若洲GL:5/6まで
19.【クローズ】多摩ヒルズ:4/9から
20.大島GC:案内なし

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