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「高反発」は嫌いだッ! by R&A

日本ゴルフ用品協会(JGGA)は18日、開催中のジャパンゴルフフェア(JGF)でR&Aの幹部を招いた「用具規則フォーラム」を開催した。登壇者はキース・ホジキンソン委員長(エキップメントスタンダード)、クレア・ベイツ氏(同ディレクター)、スティーブ・オットー博士(研究・試験ディレクター)の3氏。聴衆はメーカー関係者などで、質疑応答を含めて1時間半、規則の基本精神や今後の活動方針などについて語った。

注目点は高反発ドライバーに対するR&Aの「気持ち」である。いわゆる高反発規制が施行されて以来、高齢者でも体力の衰えをカバーできる高反発ドライバーは市場から消えた。しかし、過去数年は一部のメーカーがこれを復活、国内市場だけではなく、韓国や中国向けに販売するケースも目立ちはじめた。ゴルフ関連企業を束ねるJGGAは「ビジネスはビジネス。各社の商いに口を挟むことはできませんが、一方ではルールも大切」と微妙なコメント。そこで本誌は、オットー博士に高反発を巡る印象を尋ねてみた。

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Q 近年、高反発ドライバーを販売するメーカーが散見されるが、これに対する印象は?
A「まず、我々にはゴルフ規則に照らして不適合なクラブ、ボールを販売停止する権限はありません。実際にこれを使用しているひとに対しては、そのゲームはゴルフではなく『ボールを足で蹴るのと同じ行為ではないか』と思ってしまう。現状、韓国や中国で高反発ドライバーを販売するケースが目立っているが、今後、両国のゴルフ協会と話し合いの場を設け、不適合品の取り扱いについて協議したい」

Q 不適合品を販売しているメーカーをリストアップしたり、そのメーカーの適合品について厳しく監視するなどの措置はあるのか?

A 「そのようなことはありません」

Q ただし、R&Aは高反発を嫌悪しているわけですね。だとすれば、人情として不適合品を販売するメーカーを厳しく見ることもありえるはず。

A 「適合品の訴求を図ることは大事だが、その際、これに違反しているメーカーに対して感情や私情を挟まないシステムになっている。日本のゴルファーは成熟度が高く、知識も豊富。それだけに、ゴルフの本質を理解してもらえると考えます。ゴルフ規則によってプレー人口の減少を招きたくないが、不適合クラブの解禁でプレー人口が増えるとも思えません。深刻なのはむしろ、ゲーム性に与えるダメージで、短期的な利益とゲームの健全性について考えてもらえればありがたい。今後、フィッティングの重要性も高まっていくと思います」――。



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